東京・墨田区の病院で、親が育てられない赤ちゃんを匿名でも預かる「赤ちゃんポスト」の設置を計画していることが分かった。病院は2024年度にも開設したい考えで、内密出産や相談事業の態勢も整えるとしている。
賛育会が「赤ちゃんポスト」を計画
赤ちゃんポスト設置を計画しているのは、東京・墨田区で病院や福祉施設を運営する社会福祉法人、賛育会だ。

賛育会によると、2024年度、賛育会病院内に赤ちゃんポストを開設する計画で、母親が身元を明かさず出産できる内密出産や相談事業も始める方針だ。
賛育会は2023年5月、東京都に赤ちゃんポストの設置計画を説明し、設備や対応の流れ、手続きなどは検討段階で、行政への施設の変更許可の申請などは今後進める方針だ。

賛育会は「2年ほど前から検討を重ねてきた」と明かし、「予期せぬ妊娠に悩む女性には貧困や虐待など社会課題も大きく影響している。課題解決に向けた一助となりたい」としている。
2007年に熊本の慈恵病院が設置
赤ちゃんポストは、2007年に国内で初めて熊本市の慈恵病院が「こうのとりのゆりかご」として設置。
この他、東京・江東区の医療法人社団も設置を目指している。
(テレビ熊本)