兵庫県の姫路サービスエリアで横行する“相乗り行為”。
本来、休憩する場所であるはずのサービスエリアが、相乗り目的の待ち合わせに使われているという。長時間に及ぶ迷惑駐車があとを絶たないことから、13日、ついにサービスエリアへの進入をできなくする“実力行使”に乗り出すことになった。
サービスエリアが“無料駐車場”化
「イット!」取材班が向かったのは、兵庫県の姫路バイパスに設けられた姫路サービスエリア。平日にもかかわらず、130台分の駐車場はほぼ満車となっていたが、なかには約8時間経っても運転手が現れず、止まったままの車もあった。
このサービスエリアでは、長時間駐車が問題になっている。迷惑駐車をする多くが、相乗り行為のため乗り捨てられた車だ。
利用者からは「コンビニやトイレに行きたい時に駐車できないことがあった。どうせ相乗りで車を止めるやつがいると思っていた」という声が聞かれた。

「イット!」が3カ月前に取材した際も、相乗りをするグループを次々と目撃した。相乗りグループのなかには、釣りざおを持った人や、ゴルフバッグを積む人も見られた。

このサービスエリアは、姫路バイパスからだけではなく、一般道路からも入ることが可能だ。そのため、サービスエリアが“無料駐車場”として、レジャーや仕事に出かける待ち合わせ場所になっているのだ。
13日午後10時に一般道からの入り口封鎖
置きっぱなしの車が招く異常な混雑だが、相乗り行為をした人たちからは「止められないやつが悪い」「別に悪いことをしているわけではない、人を殺すわけでもないし」などといった声が聞かれた。

相乗り駐車があとを絶たない中、姫路河川国道事務所は13日午後10時に、一般道からの入り口を封鎖し、サービスエリアに入れなくする措置に踏み切る。
姫路河川国道事務所の大枝千晋氏は、「休憩できるスペースとして活用していただきたいので、相乗りでの長時間駐車はご遠慮願いたいと思う」と訴える。
今回の入り口封鎖で、サービスエリアの相乗り駐車はなくなるのだろうか。
(「イット!」9月13日放送より)