過激派グループを結成したなどしたとして、新たに訴追されたロシアの反体制派指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏に禁錮19年の判決が言い渡された。
プーチン大統領批判の急先鋒として知られているナワリヌイ氏は、これまでに詐欺や法廷侮辱の罪で、9年の禁錮刑が確定し、現在、収監中。
4日に開かれた裁判では過激派グループの結成、過激活動への資金提供、ナチス主義の復興に関与したなどとして、新たに訴追されたもので、検察は禁固20年を求刑していた。
ロシアメディアによると、裁判は挑発や証人を守るため、非公開で行われ、禁錮19年の実刑判決が言い渡された。
裁判所はナワリヌイ氏が特に危険な再犯者だとして、「最もセキュリティーが高い、矯正施設に服役することになる」とも述べた。
この施設には、終身刑を宣告された人が収容されていて、移動、通信、自由時間の制限が、さらに厳しくなるという。
この裁判で検察側は、「ナワリヌイ氏はロシアの憲法秩序の基盤を変えることを目的とした活動を実施し、国民の利益を損なった」と主張していたが、ナワリヌイ氏は、全ての罪を完全否認していた。
判決を受けてナワリヌイ氏はSNSで「判決の数字は私のためではない。あなたのためだ。私ではなく、あなた方が脅かされ、抵抗する意志を奪われているのだ。プーチンは目的を達成してはならない。抵抗の意志を失ってはならない」とコメントしている。