宮城・名取市で空に浮く謎の物体

記者リポート(宮城・名取市):
午前9時10分になろうとしているところです。
南西の空に、白く浮かぶ何か不思議なものが確認できます

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6月17日朝、宮城県の上空に突如現れた謎の白い物体。
ほぼ同じ場所にとどまり動く気配はない。

街の人A:
ちょっとわかんないです。見当つかないです

街の人B:
風船みたいに見えるんですけど、全然動かない。

この物体は、SNS上でも朝から大きな話題になっていた。

SNS上の投稿:
「空に何か白い物体。ゴミにしてはでかい…なんだろ…」
「西の空にとらえた なに?気球?」

気象台「詳細わからない」

その正体をめぐり、仙台管区気象台には午前中から多くの問い合わせが寄せられたが、

仙台管区気象台の広報:
気象台から飛ばしたものではない。詳細については分かりません

取材班は、撮影のためヘリコプターで宮城上空へ…
白い物体は地上3000メートル以上の高さに浮かんでいた。
風船のような球体の下には、十字状のようなものが確認できる。

福島や山形の空でも目撃

この正体不明の白く丸い物体の目撃情報は、福島県でも…
タクシープールでは、ドライバーが双眼鏡を手に謎の球体を観察していた。

タクシー運転手:
まん丸、気球みたいな。文字は見えない

午後0時半すぎには山形市でも…

記者リポート:
謎の風船らしき物体、山の上に小さい点ですが見ることができます

もしやUFO…?

この物体は一体何なのか。もしや、謎に満ちた宇宙から地球にたどり着いた未確認飛行物体?
そこで、世界中のUFOに関する資料を集める「UFOふれあい館」(福島市)に聞いてみると

UFOふれあい館 菊田清司氏:
あれはちょっと見えすぎてるので、さすがにUFOと言いづらいかなと思っているんですけど。
UFOで有名なものに「ライティングライツ」という動きがあるんですけど、映像から動きがない。今回見た感じだと、気球だったりとか風船の形状に見える

この形状、気温などを観測する気象観測機器「ラジオゾンデ」にも似ている。しかし気象庁は「観測や研究のために飛ばしたものではない」として否定している。

気象観測機器「ラジオゾンデ」
気象観測機器「ラジオゾンデ」

さらに気球などを飛ばす場合、法律で管轄の空港事務所に届け出る決まりになっているが、国土交通省によると今回の物体に関する届け出はないという。

宮城県警も確認のためヘリを飛ばす事態となったこの騒動。
真相に迫る手がかりはなく、謎の物体は今も宙に浮いたままだ。

「Live News it!」6月17日放送