女子ゴルフ『41stフジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8000万円/優勝賞金1440万円)が、静岡県・川奈ホテルゴルフコース富士コースで4月21日(金)~23日(日)に開催される。

名門・川奈は米国ゴルフマガジンで「世界のゴルフ場100選」に選ばれる、相模湾を一望できる名門コースだ。

最大の注目は前週にツアー初優勝を飾った岩井明愛(あきえ)のプレーだ。

2022年8月の国内ツアーで千怜が優勝を決めると明愛と涙を浮かべながら抱き合った
2022年8月の国内ツアーで千怜が優勝を決めると明愛と涙を浮かべながら抱き合った
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双子の妹・千怜(ちさと)は昨年8月、ツアー史上3人目となる“初優勝から2週連続での優勝”を達成し話題となった若手のホープ。

千怜を見守っていた姉・明愛(2022年、NEC軽井沢72ゴルフトーナメント)
千怜を見守っていた姉・明愛(2022年、NEC軽井沢72ゴルフトーナメント)
NEC軽井沢72ゴルフトーナメントで優勝後に涙を流す千怜
NEC軽井沢72ゴルフトーナメントで優勝後に涙を流す千怜

その雄姿を、姉が最終ホールで見守った姿を記憶している人も多いはずだ。

そして今度は、姉・明愛が念願の初勝利。

先に2勝した妹と、涙ながらに抱擁を交わした。

2021年にプロテストに合格した2人
2021年にプロテストに合格した2人

兄弟姉妹のアスリートは少なくないが、双子姉妹でともにプロツアーで優勝という話を聞くのは誰もが初めてだろう。記録によると、双子の選手がともに女子プロツアーで優勝したのは、史上初の快挙だ。

そして今週は、昨年妹が達成した快挙“初優勝からの2週連続優勝”の、姉による再現に期待がかかる。さらに妹の優勝となった場合も“双子姉妹による女子ツアー2週連続優勝”の達成となる。

初優勝を遂げた姉・明愛の取材を通じて、“岩井ツインズ”の可能性を探る。

「人並み以上にできてしまう」運動神経抜群な姉・明愛

双子の女子プロゴルファー岩井姉妹は2002年生まれ20歳。

一卵性と思われがちだが実は二卵性の双子だという。

取材で訪ねたのは埼玉県にある武蔵丘(むさしがおか)短期大学。そこには初優勝の翌日も、母校で身体を追い込む明愛の姿があった。

武蔵丘短期大学でトレーニングに励む岩井明愛
武蔵丘短期大学でトレーニングに励む岩井明愛

妹とのトレーニングの合間に、プロツアー初優勝の勝因を聞くと「優勝できた要因は、ショットがすごく良くて、ドライバーもアイアンもすごく良かったので、それで優勝できたと思います」と話した。

彼女の武器はショット力。初優勝した大会でも、ピンを積極的に狙うショットが光った。

昨シーズン、ショットの正確性を示すパーオン率は3位(73.85%)。ドライビングディスタンスは6位(251.75y)。飛距離と正確さを高いレベルで兼ね備えている。

そのショット力を支えているのが、優勝翌日でも自らを追い込むハードなトレーニング。

バトルロープトレーニングで全身の筋肉を鍛える岩井明愛
バトルロープトレーニングで全身の筋肉を鍛える岩井明愛

この日はウエイトトレーニングの他、運動会の綱引きに使うような太く重い綱を持って、波打たせることで全身の筋肉を鍛える「バトルロープトレーニング」など行っていた。

「体幹とか体全身を鍛えていかないとツアーで戦えないと思います。 体幹がブレてくるとショットにもバラつきが出てきてしまうので。

まだシーズンが始まってそういうの(バラつき)はあまりないので、 こういうトレーニングの効果が出ていると思います」(岩井明愛)

姉・明愛といつも行動を共にする妹・千怜(右)
姉・明愛といつも行動を共にする妹・千怜(右)

そして、いつも行動を共にする妹に、明愛の身体能力について聞いてみるとこんな言葉が返って来た。

「運動神経が抜群です。サッカーするにしろ、野球も卓球もバドミントンも全部、人並み以上にすぐ出来てしまう人です」(岩井千怜)

巧みなリフティングを披露する岩井明愛
巧みなリフティングを披露する岩井明愛

その言葉を確かめるべくまずはサッカーをしてもらうと、地面に置いたボールを、足さばきだけで宙に浮かすと、巧みなリフティングから足技を披露。

野球では50メートルの遠投を、ダイナミックな力強いフォームで投じると、走っては女子アスリートではトップクラスの50メートル6秒8を記録。高い瞬発力も持ち合わせる。

逆立ちも軽々とこなしてしまう
逆立ちも軽々とこなしてしまう

さらに逆立ちをすれば、壁に頼らず、軽々と自立できるバランス力と体幹の強さを発揮。

ゴルフだけではなく、何をやっても人並み外れた運動神経の持ち主だった。

大会初日は妹と同組で挑む
大会初日は妹と同組で挑む

4月21日の大会初日は妹・千怜と同組で川奈の難コースに挑む。注目を浴びる中、果たしてどんなプレーを見せるのだろうか。

「目標はやっぱり2人で最終日、最終組を回りたいですね。今週も楽しく頑張ります」(岩井明愛)

ニューヒロイン誕生の舞台となるか

このフジサンケイレディスクラシックには、昨シーズン、史上最年少で年間女王となった山下美夢有(21)や、ツアー8勝の小祝さくら(25)が出場。

原英莉花(24歳)は前週の米ツアー「ロッテ選手権」を23位タイで終えて帰国、この大会に参戦する。

また昨年のこの大会でホールインワンを達成した藤田さいき(37)や上田桃子(36)、菊地絵理香(34)ら昨シーズン勝利を挙げているベテラン勢も名を連ねる。

さらに注目すべきは、1982年に始まり今回が41回目となる本大会。

この大会で自身の初優勝を飾った選手が、これまでに16人を記録しているという事実だ。これは国内ツアーの中でも歴代単独1位の人数だ。

昨年の大会の最終日最終組は、高橋彩華(24)・安田祐香(22)・木下彩(24)と誰が勝っても初優勝となる選手たちがラウンド。

その中で激戦を制し、初優勝を遂げたのは、黄金世代の高橋彩華だった。

世界的に評価を受ける、美しくも難攻不落の名門・川奈で、新たなシンデレラが誕生するのか。
岩井ツインズのプレーとともに注目だ。

41st フジサンケイレディスクラシック 
第2日:4月22 日(土)午後3時30分(生中継)
最終日:4月23日(日)午後1時35分(生中継)

大会公式サイトにてチケット発売中!

https://www.fujitv.co.jp/sports/golf/fslc/index.html 【大会公式サイト】 
https://www.fujisankei-g.co.jp/fslc/  

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