給付金申請で「詐欺?」の声

1人当たり10万円が支給される特別給付金をめぐり、ある不可解な現象が起きている。

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東京・江戸川区から届いた申請書類返信用の封筒を見ると、送り先は江戸川区役所ではなくなぜか京都。江東区の封筒の送り先も同じく京都になっており、ネット上には「宛先が京都ってどうなの?詐欺!?」の声も挙がっている。

すでに申請したという江戸川区民からは「全然意識してません」「見もしないで出してしまった」の声もあるが、一体なぜ送り先が区役所ではないのか。

東京・江戸川区 福祉推進課 白木雅博課長:
34万7000世帯が江戸川区の対象世帯になります。区の職員だけではどうしてもスピード感を持って対応が取れないものですから、業務委託をさせていただいております。

江戸川区のホームページを見てみると、確かに返送用封筒の宛て先に関して、業務委託の説明が書かれていた。
区によると発送前から周知していたということで、給付金に関する詐欺が増えている今、役所のホームページなどで自ら確認することは重要といえそうだ。

まるで受験番号!京都市のオンライン申請で困惑

送り先となった京都市でもう1つ話題となっているのが、給付金の受付番号について。

京都市では3日から、オンライン申請をした人に対して振り込み予定日の公表を開始。
オンラインで申請した人には受付番号が届き、その番号をホームページ上から確認できるというが…

実際にホームページを見てみると、15桁の受付番号がずらりと並び、まるで受験番号のよう。
1日の公表数は最も多い時で6500件あるという。

自治体によっては給付までの状況をQRコードから確認できるところもあるが、京都市のケースでは自分の受付番号を大量の数字の中から探し当てなければならない。

ホームページ上にはPDFの検索機能を使う方法も記載されているが、京都市は今後「見やすいように修正していきたい」としている。


加藤綾子キャスター:
確かに送り先が違う県だとあれっ、これでいいんだろうかって驚きますけれども、まさか業務委託されていたとは。

フジテレビ・風間晋解説委員:
業務委託もさることながら、それをわざわざ地元地域外に業務委託するというところが、やっぱり自治体にも地元の社会にも、こういう急ぎの対応余力がなくなっているんだと思いますよね。

加藤綾子キャスター:
とにかく早く手元に届くようにしてほしいですね。

(「Live News it!」6月5日放送分より)