世界的な食糧危機を救う食品として注目されている「昆虫食」。新潟県見附市の食品製造会社が、この昆虫食を使った冷凍の寿司を開発した。この”イナゴ寿司“を記者が食べてみた。

食品業界の危機救う!? 「イナゴ寿司」開発

弁当や総菜を製造する見附市の会社。様々な商品が作られる中、出てきたのは…

ひまわり食品 高野直史 取締役:
こちらがイナゴを使った「イナゴ寿司」

酢飯の上に乗っていたのは、イナゴの佃煮。こちらは、新たに開発された冷凍食品「175Sushi」だ。

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世界的な需要の増加で水産物の供給不足が懸念される中、栄養価が高く、新たな食材として注目されている昆虫食。しかし、その見た目から普及に課題も…

そんな中、こちらの会社では、2022年から冷凍事業を導入し、その起爆剤として「昆虫食」に目をつけた。

ひまわり食品 高野直史 取締役:
私も小さいころ、イナゴの佃煮を食べた記憶がある。まずはやってみて、皆さんの反応をお伺いできればなと

他の県では、郷土料理にもなっているイナゴの佃煮。しかし企画当初、社内では…

ひまわり食品 高野直史 取締役:
女性社員はみんな、「絶対食べたくない」と言っていましたけどね…

それでも、味は確かだとして、販売にこぎ着けた175Sushi。

記者リポート:
少し緊張しますが、いただきます。かみ応えはサクサクとしていて、エビの唐揚げを食べているような感覚です。初めてイナゴを食べたのですが、とてもおいしいです

こちらの会社では、これまでは弁当など数日で賞味期限を迎える商品を作ってきたが、冷凍技術を生かした商品で販路拡大を目指す背景には、業界を取り巻く厳しい現状があった。

ひまわり食品 高野直史 取締役:
海産物もそうだけど、食品全体的に値上げが来ている状況。これから食糧危機になって、昆虫食と言われているので、まずはこのイナゴから、少しでも皆さんに慣れていただけたらなという思いはある

イナゴ寿司のおいしさが普及することで、食品業界の危機を救うかもしれない。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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