しっかりとしたまなざしでカメラを見つめるのは小松ヤス子さん(85)。強盗に襲われ、自宅で死亡しているのが発見された。

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“鈍器”で殴られ頭蓋骨骨折 犯人は逃走中

事件が明らかになったのは2月3日午後7時頃のことだった。

電話に出ないことを不審に思った小松さんの長男が、福島県いわき市にある小松さん宅を訪ねたところ、玄関の廊下で倒れていた小松さんを発見した。

その後、救急隊が駆けつけ、その場で死亡が確認された。

一軒家に一人暮らしだったという小松さん。事件当時、玄関と勝手口に鍵はかかっておらず、1階と2階が物色されていた。

小松さんを知る人は、「(小松さんは)小さなお店で毛糸や小物を売っていました。ごく普通で地味な方でした。真面目そうな。一生懸命生活してるっていう感じの人です」という一方、資産家だったという話も…。「貯金あっちこっちにあるような話もしてましたね。『1億円あるっていう話をしてた』って言ってた」。

また別の人も「(すでに亡くなっている)旦那さんが質屋さんの次男坊あたりなのかな。大きな資産家だ」と話した。

司法解剖の結果、小松さんは頭蓋骨を骨折していて、鈍器のようなもので頭を強く殴られたことが致命傷だった。

また、事件当日の正午ごろ、自宅の方向に一人で歩いていく小松さんの姿を防犯カメラがとらえていたことが新たに判明。このことから、警察は小松さんが正午以降に襲われたとみている。

犯人は逃走中のため、6日朝、現場周辺では警察が警戒する中、学校に向かう小学生の姿があった。

先月、約7キロ離れた住宅で殺害事件

実はいわき市では1月中旬、今回事件が起きた場所から北に約7キロ離れた住宅で男性(77)が何者かに殺害される事件が起きている。

こちらの事件の犯人も行方が分かっていない。

男性(77)が何者かに殺害された
男性(77)が何者かに殺害された

2つの事件について、警察は現時点で直接関連する情報はないとし、犯人の行方を追っている。

(「イット!」2月6日放送)