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長野・佐久市で1月2日、おさい銭を入れて神社でお参りしているのは、中沢維斗(ゆうと)くん(11)。

50万人に1人という難病を治すため、アメリカで心臓移植を受けた。

手術は成功し、2022年12月24日、10カ月ぶりに帰国した。
帰国時の空港では、ダブルピースをして笑顔を見せてくれた維斗くん。

お兄ちゃんと久しぶりに会って、元気いっぱいで、はしゃいでいた。

病院でなく、自宅で年末年始を過ごしたのは実に3年ぶりだった。

中沢維斗くん(11):
(年末年始は)ゲームしたり、仲良くご飯食べたり、とても幸せでした。

円安などで追加費用は約3億6000万円…手術成功も厳しい現状続く

一方で、父・智春(ちはる)さんには「高額な医療費」という厳しい現実が続いている。

アメリカに渡る前、両親や「救う会」は募金をよびかけ、2億5100万円が集まった。

しかし、円安と、入院中に補助人工心臓が必要になった影響で、約3億6000万円が追加で必要になる見込みとなったのだ。

苦渋の決断は、再募金。

新たに「ゆうちゃんと家族を支える会」を立ち上げたが、集まった金額は1月初めの時点で、約1000万円

父・智春さんは、「厳しい状態ではありますが、少しずつ知っていただいてご協力いただければなと思っておりますので、皆さんよろしくお願いします」と、取材カメラに向かって頭を下げた。

初詣、維斗くんは何を願ったのだろうか。

中沢維斗くん(11):
いつもみんなで暮らせるように、お願いしました。

(「イット!」1月31日放送より)