緊急事態宣言解除後、初の週末は?

緊急事態宣言の解除前と比べて、人出が戻ってきた東京の主なスポットは、どれくらい変化したのか?

緊急事態宣言解除後、初めて迎えた週末。この時を待っていた人々は美容室に行くなどして、身も心も軽やかに新たな日常をスタートさせた。

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東京・銀座には、買い物を楽しむ大勢の人たちが繰り出していた。
5月30日に営業を再開した銀座三越。
化粧品カウンターでは、試供品をビニールで覆い、客が自ら取って使えないようにするなどの対策も。訪れた買い物客は「楽しいよ!明るさと活気もあって、サービスもいいよ」と喜んでいた。

都内の主要スポットで見る、緊急事態宣言解除の前と後

この週末、人の流れは解除前と比べどのくらい変わったのか?都内の主要スポットの人出に注目した。

若者の街、原宿の竹下通り。
緊急事態宣言中は閑散としていたが、5月31日には通りの向こうまで、人で埋め尽くされていた。

駅周辺の人出は、感染拡大前と比べて68.9%の減少にとどまり、1週間前と比べると約8ポイント増加していた。

感染対策を講じた人力車も現れ始めた、東京・浅草。
以前はシャッター街と化していた仲見世通りは、多くの店が再開し活気が戻り始めた。商店街の人も「これだけ人通りがあるのはうれしい」と喜びを語る。

夜のにぎわいも戻りつつある、新宿歌舞伎町。
緊急事態宣言中はまばらだった人の流れが、解除されると徐々に人が増えていき、5月29日には眠らない街らしい、人の多さに。

この夜の人出は、感染拡大前と比べて52%の減少で、1週間前より8ポイント増加している。

5月29日に営業を再開したビル屋上のビアガーデン「TOKYO STALLS新宿店」。訪れた客は久しぶりの宴席に「こういうところで飲むのはやっぱり違う」「開放感しかない」と言葉も滑らか。
客席を見渡すと埋まっていたのは3割ほど。しかしその分、客は別のグループと十分な距離をとって座ることができていた。

客足が戻るところもあれば、変化しないところも・・・

客足が戻りつつある飲食店。しかし午後10時までの営業では、その恩恵を受けられない人たちもいる。タクシー運転手は「(利用者)全く増えていません」と苦笑いをこぼす。

5月29日の渋谷駅前の人出は、1週間前より8ポイント増えていた。

渋谷駅前の20代:
居酒屋行って楽しんだ。ズーム(飲み)のほうが慣れていたんで、不思議な感覚はあるが、会って話す方が楽しい。

都内の多くのスポットで、1週間前より1割ほど人出が増えるという結果となっていた。

(「Live News it!」6月1日放送分より)