中国の旧正月・春節に向けた、延べ21億人の大移動はピークを迎えた。

北京駅(1月19日)
北京駅(1月19日)
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春節目前で各地で賑わい

春節にともなう移動の“ピークを迎える”といわれていた19日。

北京駅(1月19日)
北京駅(1月19日)

北京駅には、大きな荷物を持った帰省客が次々とやって来た。

帰省客:
3年ぶりに家族に会うのが楽しみです。

また、かつて“新型コロナの震源地”ともいわれた武漢の街も、賑わいをみせていた。

食べ歩きを楽しむ人々(武漢)
食べ歩きを楽しむ人々(武漢)

食べ歩きを楽しむ人の姿も、あちこちで見られた。

食べ歩きを楽しむ人々(武漢)
食べ歩きを楽しむ人々(武漢)

3年前には考えられなかった光景だ。

人気の繁華街付近にある日系の飲食店は、開店したばかりにも関わらず、ほぼ満席になっていた。

武漢の日本料理店を訪れた客:
今はマスクをしなくても、とやかく言われないのでいいです。

一方、人が集まるところではゴミが散乱。

「帰省途中、道路はゴミだらけ」…その様子がSNSに投稿されていた。

習氏はコロナ政策の“正当性”アピール

良くも悪くも、“コロナ前”とほぼ変わらぬ様子がみられるなか、習近平国家主席は18日、オンラインでさまざまな人との対話を行った。

福建省の高齢者施設に暮らす人との対話では、習主席が「皆さん、新年おめでとう」と挨拶し、一同「習主席、新年おめでとうございます!」と応えた。

オンライン対話 満面の笑みの習主席
オンライン対話 満面の笑みの習主席

満面の笑みで語りかけた習主席。

人々は皆、中国国旗カラーのマスクを着用していた。洋服も赤一色だ。

また、黒竜江省にある病院では、医師や看護師らが直立不動のまま、拍手で習主席を迎えた。

習主席に挨拶する入院患者
習主席に挨拶する入院患者

さらには、鼻に酸素チューブをつけた入院患者まで登場し、「習主席、ありがとうございます!私の体調はとても良いです!回復はとても早いです!」と述べた。

習主席はこの日の対話で「夜明けは間近だ」と話すなど、自らのコロナ政策の正しさをアピールした。

その一方で、イギリスの調査会社の分析によると、この春節の期間中、中国での死者が1日3万6000人に達する可能性があるという。

(「イット!」1月19日放送より)