ウツボのあくび姿を撮影!

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、現在休館中の三重県志摩市にある水族館「志摩マリンランド」。

志摩マリンランドについては、編集部では以前、クラゲに刺された「飼育員の体験談」展示についてご紹介したが、今回はウツボの様子の投稿が話題になっている。

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食後のウツボさん達です。 ウツボさんは呼吸するために口を良く動かしますが、それがまるでお話しているかの様にも見えて、何を話しているのかな?と考えるのが割と好きだったりします(笑)
そんなほのぼのシーンを録画していたら、奇跡的に「あくび」の撮影に成功しました!左下のウツボさんにご注目!

そして志摩マリンランドの公式Twitterに投稿された動画では、複数のウツボが呼吸をするために口をパクパクと動かしている場面から始まる。確かに、会話をしているようにも見える。

そして、ウツボたちが口をパクパクさせた直後、左下のウツボが5秒ほど口を大きく開けあくびをしたのだ。

この投稿に対し「あくび移った」や「本当に、何かを会話しているかのようですね。」などのコメントが寄せられている。

投稿には「奇跡的に『あくび』の撮影に成功しました」とあるが、ウツボのあくびは珍しいのか。そして、ウツボも眠い時にあくびをするのか。志摩マリンランドにお話を伺った。

「眠いかどうかも分かっておりません」

ーーウツボがあくびをしている姿は珍しい?

特に珍しくはありませんが、カメラを構えて狙って撮影できるものではなく、その時はタイミングよく撮影できました。

ーーあくびをしているのは眠たいから?

実は、“あくび”とは言っていますが、魚が口を大きく開けてあくびのような行動をすることはウツボに限らず、見られる行動ですが、なぜそうするのかは解明されていません。眠い時に出るのは哺乳類が多いですが、魚類に関しては、眠いかどうかも分かっておりません。
一説によれば、呼吸の際に、エラに着いたごみを取り除くために、一度に海水を取り込むことによって、洗い流しているのではないか、といわれていますが、あくまでも仮説です。

「食後にあくびが見られることが多いかな」

ーーウツボはよく寝る?

よく寝るかといわれると、寝ない方なのかなと思います。昼や夜を問わず活動している種類なので、いつどのタイミングで睡眠をとっているかは、わかっていません。魚によっては、寝袋を作って寝る・岩の隙間で寝るなど明確な行動をするものもいますが、ウツボはそういった行動が見られないので、今寝ているかどうかというのは正直分かりません。

当館のウツボたちに関しては、一番活発に動くのは、ご飯前の14時~15時頃です。朝電気をつけても、特に動き出したりする様子はないので、いつ寝ているかといわれると、わかりません。“あくび”はタイミングが良ければ朝でも夕方でも観察できます。食後にあくびが見られることが多いかなと個人的には感じております。

ーーウツボは何を食べる?

ウツボは、肉食性で、自然界では甲殻類や、イカやタコ、魚など、いろいろと食べますが、その中でも、タコやイカが好きなようです。漁師さん曰く、アオリイカを捕まえるための網をわざわざ破り、中にいたアオリイカを捕食するほどです。当館では、主にマアジの切身などを与えております。

ーーウツボは普段はどのようにして過ごしている?

普段は擬岩(水槽内の岩に見立てた壁)の裏や、土管の中岩の隙間など、狭くて暗いところが好きで、基本的にはそこに入ってじっとしています。土管は観覧側とその反対側も穴が開いているのですが、ほとんどのウツボは、観覧側(お客様が見る側)を向いてじっとしています。
もしかしたら、お客様の事を観察しているのかもしれません。たまに動きますが、餌の時以外はのんびりとすごしています。
 

ウツボのあくびは珍しくはなく、そもそも口を大きく開ける行動があくびかどうかも解明されていないということであった。

志摩マリンランドは、営業再開時期については明確な再開日は決まっていないということだが、6月中にはオープンできるように現在検討中だという。
営業再開後の注目のポイントは、休館中に迎えた志摩マリンランド50周年の記念の特別展(期間延長の予定)や、新しく設置した水槽、今年誕生したフンボルトペンギンの幼鳥、ケヅメリクガメの赤ちゃんを展示(予定)だということで、営業が再開したらウツボのあくび姿だけでなく観に行ってみてはいかがだろうか。
 

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