東京都も解除目安達成なのに実施は見送りに

新型コロナウイルスの感染拡大によって発令された、緊急事態宣言が5月21日、大阪、京都、兵庫の2府1県で解除された。

一方で、首都圏東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県と北海道では解除を見送ることになり、大阪などをうらやむ声も聞こえている。

21日朝、東京都の小池百合子知事は緊急事態宣言の継続について、こう述べた。

東京都・小池知事:
首都圏は人の行き来が大変多くございます。そういう意味で、まとめてこの基準を達成するようにもう少しということだと思います

宣言解除の目安の一つが、直近1週間の新規感染者数が人口10万人当たり、0.5人程度以下であること。京都、大阪、兵庫はこの条件をクリアしている。

東京都は21日の新規感染者が11人となり、ここ1週間で新規感染者が10万人あたり0.42人と、初めて0.5人程度以下の目安をクリアしたが、解除は見送られた。

緊急事態宣言が出て以来、営業時間を短縮している、東京・渋谷の居酒屋「きくや」の社長は...

きくや・斉藤芳久社長:
(売り上げは)もう全然ダメで。笑っちゃうしかないくらいダメで。早く解除してもらいたかったけどね。それが本音ですけど...

住民からは一刻も早い解除を望む声も

首都圏では、千葉県埼玉県も解除の目安をクリアしているが、同じく21日の解除は見送りに。人々は一日も早い解除を待ちわびている。

千葉・市原市の「市原ぞうの国」では、4月13日から臨時休園となっているが、動物はこの期間も食べることには変わりない。月額約2500万円かかるエサ代などの経費を維持するために、応援支援金を募ったり、オンラインでのグッズ販売に力を入れてきたという。

市原ぞうの国 広報・佐々木麻衣さん:
長引くことを考えたら今は我慢をしなくちゃいけないのかなとは思うんですけど...私立の動物園なので、収入がゼロになる不安、先行きが見えない不安はすごく大きかったですね

市原ぞうの国は、制限が解除されれば6月1日からの営業再開を検討している。

埼玉・さいたま市の飲食店「もつ焼 大阪屋」の社長は…

もつ焼 大阪屋・赤坂架月社長:
正直、大阪うらやましいな...とは思ってます。店名も「もつ焼 大阪屋」というので、なんとも言えないような気持ちですかね

このお店はもつ焼を目当てに、多くの客が集まっていたというが、緊急事態宣言で時短営業を余儀なくされている。テイクアウト弁当も始めているが、売上は思うように伸びないという。

もつ焼 大阪屋・赤坂架月社長:
僕たちも給料をガッツリ下げていますので。生活は貯金を切り崩して生活費にあてているような形です

貯金を切り崩しての厳しい生活もあり、宣言の解除を期待していた。

いつ解除できる?そのときの注意点とは?

緊急事態宣言の解除の目安の一つとなる、人口10万人当たりの新規感染者数。

目安の0.5人を下回れるかどうか、5月20日までの1週間のデータで調べると、解除された関西の2府1県では、京都0.04人大阪0.17人、兵庫0.04人、とかなり低くなっている。

その一方で、解除が見送られた自治体では、埼玉0.31人千葉0.21人と目安を下回ったが、神奈川1.08人北海道0.69人東京0.56人とその他は解除の目安に達しなかった。(※東京都は21日を含めた最新データでは0.5人以下を達成)

加藤綾子キャスター:
首都圏は一体化という判断をしましたから、神奈川がやはり少し高めなので、今回は解除を見送りということなんですよね?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
人の動きを考えると、首都圏は一体として考えるのが妥当なところだと思います。しっくりきますよね。じゃあいつ解除するんだという時期の話が出てくるのですが、僕は時期じゃなくて新しい感染症の出方がどうなるのか。検査体制がどうなるのか。医療提供体制がどうなるのか。その辺をしっかり押さえた上で判断しないと、とんでもないことになるんじゃないかなと思います

加藤綾子キャスター:
時期だけ見てはいけない。総合的にデータで判断していかないという。二木先生、このままいきますと(5月)31日には解除できる方向だと思われますか?

昭和大学医学部 二木芳人客員教授:
21日でゴールデンウィーク明けから2週間となります。明日以降は少し増える可能性があるんじゃないかとは思っています。総合判断ですので、医療体制とか検査体制が整ってくれば総合的に4つの都県で判断されて、31日の可能性はあるんじゃないかなと思います。ただ第2・第3波に向けてかなり宿題があるなという感じがしますので、うまくやっていくことが重要だと思います

加藤綾子キャスター:
次に向けての準備というところですね

(「Live News it!」5月21日放送分より)