社交ダンスのジュニアカップで優勝に輝いた小学6年生。小さな体ながらもダイナミックなステップで観客を魅了するダンサーだ。いずれはペアダンスに挑戦したいという12歳は、世界を目指している。
意外な弱点も…?12歳の社交ダンサー
真っ赤な口紅に鋭いアイライン。
馬場明里さん:
メイクは難しいので、お姉ちゃんにやってもらっている。気持ちが入って、いい感じ

大人びたメイクをしてホールに出れば、表情が変わり、優雅に踊り出す。凜とした表情で繊細なステップをこなすのは、社交ダンス界のミライアスリート・馬場明里さん(12)。

4歳から社交ダンスを始め、2022年7月に行われたジュニアカップ・小学生ソロ競技ワルツの部で新潟県勢初の優勝を果たした。

(Q.ソロだけど相手がいるような型で踊る?)
馬場明里さん:
はい。手の位置とか、1人だとだんだん疲れて落ちてきたり、首がだんだん下に向いてきたりするので、最初のきれいな位置からずらさないで踊れるようにする

社交ダンスは、明里さんが優勝したワルツの他にタンゴやサンバなど全部で10種目。大会ではランダムに曲が流れるため、瞬時に曲のリズムをつかんで踊らなければならない。しかし…

馬場明里さん:
私、音楽がすごく苦手。音符が本当に苦手で、全然分からない

(Q.歌も苦手?)
馬場明里さん:
めちゃくちゃ音痴

曲がかかると表情一変!
かわいらしい笑顔で意外な一面を見せる明里さんだが、ダンスになると豹変。

明里さんの姉 馬場愛里さん:
他の選手の誰よりも目力が強い。笑っているときもあるが、大会では真剣な顔で表現が豊か

ひとたび曲がかかれば、目つきが変わって、普段とは違うオーラを放つ。
馬場明里さん:
ふだん生活している中では出せない自分が出せる。ダンスのときは恥ずかしさを捨てて踊れる

そんな明里さんを指導するのは、社交ダンス元日本代表で世界大会への出場経験もある石垣真衣さん。
社交ダンス元日本代表 石垣真衣さん:
小さいなりに、ダイナミックなステップができるのが彼女の持ち味

石垣さんが評価するのは明里さんの「ポスチャー」の美しさ。

社交ダンス元日本代表 石垣真衣さん:
写真を撮るように、スピード感がある中でキメたときに形が崩れてないことをポスチャーという
どの瞬間を切り取っても画になる、メリハリのあるダンスが明里さんの武器だと言う。
いずれは「ペアで大会に出たい」
ここで、バレエ歴15年の長谷川アナウンサーが明里さんとのペアダンスに挑戦!

長谷川珠子アナウンサー:
5年ぶりにバレエシューズをはいて、社交ダンスに挑戦してみます
ワルツの基本ステップに挑むが…
長谷川珠子アナウンサー:
これ、足を踏みそうで怖い。難しい!常にお腹を引き締めて、軸を持って、相手との呼吸を合わせる難しさを感じました

今はソロ競技に打ち込む明里さんも、いずれはペアでのダンスに挑戦したいと話す。

馬場明里さん:
男の子が社交ダンス界にあまりいない。男の子と踊って大会に出てみたい。自分のいいところが最大限に出せるんじゃないかな

すでにペアでの目標も決まっている。
馬場明里さん:
真衣先生みたいに、世界で通用するような選手になりたい

憧れの存在と同じ舞台を夢見て、12歳がダイナミックに美しく、そのリズムを刻み続ける。
(NST新潟総合テレビ)