都独自の基準を設定 再拡大時は「東京アラート」発動も

5月15日、新たに9人の感染が確認された東京都。
3月22日以来、新規感染者数が初のひと桁となった東京では、小池都知事が緊急事態宣言が解除された後の独自の緩和基準を発表した。

緊急事態宣言が解除された後、東京都が休業要請の緩和や再要請を行う際の指標は、

・新規陽性者が1週間の平均で1日20人未満
・感染ルートが分からない人が1週間の平均で50%未満
・週単位の陽性者の増加比が1未満


などの基準に、

・重症患者数
・入院患者数
・PCR検査の陽性率
・受診相談件数


を加えた7つで、これら指標を検討した上で、審議会の意見を踏まえ、休業要請の緩和が実施されるという。

一方で緩和後に感染が再拡大した際の対応も示された。


小池都知事:
東京アラートがキンコンカンと鳴りますよと。

7つの指標を1つでも超えた際に発動され、都民に警戒を呼びかけるという「東京アラート」
また、複数の指標を超えた際には休業や営業時間の短縮が再要請されることになるという。

大阪では休業要請の一部が解除

国の緊急事態宣言が解除された後のロードマップの骨子を示した小池知事だが、一方で、大阪府の吉村知事が掲げているのが、自粛解除の独自基準となる「大阪モデル」だ。

吉村洋文知事:
医療崩壊を防ぐという基準を明確に立てて、なんとかウイルスを抑え込んで、社会経済活動を徐々に戻そう。いわゆる羅針盤を持って前に進みましょう。というのが大阪モデルです。


12日夜には、この「大阪モデル」の3つの指標が7日間連続で達成されたことを知らされ、大阪のシンボル・通天閣は緑にライトアップ。道頓堀のたこ焼き店にも緑色の旗が掲げられる様子が見られた。

「大阪モデル」の達成を受け、14日から休業要請の一部が解除される大阪。
休業要請解除の対象には、映画館や商業施設のほか、規模の小さいパチンコ店も含まれる。

道頓堀くくる店主・上之薗友啓さん:
元気にお店をやっているよというところをしっかり見せていって、少しずつ街にもお客様が戻って来ていただいたらいいなという。


大阪市北区のパチンコ店では、営業再開に向け、従業員のマスクやフェースガードの着用、また客に対してもマスク着用や検温の実施、間隔を空けて台に座ってもらうなどの対策を進めているという。

続く休業要請…緩和はどう進む?

一方、東京では続く休業要請に、悲鳴があがっている。

休業で売り上げがゼロとなるなど、一時閉店の危機に立たされていた豊島区の猫カフェ「CatCafeねころび」を救ったのは、国や都の支援ではなかったという。

CatCafeねころび店長・吉田真史さん:
クラウドファンディングで「休業する中での維持費の部分を支援してください」という形でお願いしたところ、今のところ250万円くらい集まっています。6月からできれば再開したいなというふうには思っていますね。

一般の人たち500人以上から寄せられた250万円を超える支援金により、なんとか閉店は免れることができたという。

立川市のイタリア料理店「Gatto di Mare」では、看板料理のひとつであるボロネーゼパスタをテイクアウト用にアレンジしワンコインで売り出すなど、売り上げの確保に工夫を凝らしている。店の窮地を救ってくれるはずの都の協力金はすぐに申請したというが、いまだ支払われていないという。

Gatto di Mareオーナーシェフ・篠原史斗さん:
テイクアウトがあってやっと(売り上げが)6~7割減くらいで落ち着いた感じ。協力金も結局支払われていない。

Gatto di Mare 斉藤愛さん:
結局、小池さんも支給が始まりましたなんて言っていて、実際届いたところは、何件中何件やったのってことはもちろん言わないし…


新たな指標を発表した東京都だが、今後、どのように休業要請の緩和が進むのかが注目される。

(「Live News it!」5月15日放送分より)