クルマを、もう1つの部屋に。

新型コロナウイルスの感染防止のために、多くの企業がテレワークにシフトしているが、作業スペースの問題を抱えている家庭もあるのではないだろうか。

子どもがいて集中できない、オンライン会議は静かな場所でやりたい、など1つの家で同時に複数がテレワークする場合はなおさらだろう。

こうした中、自動車メーカーの日産は新たな“仕事部屋”を提案した。それが「#One More Room クルマを、もう1つの部屋に。」車をもう1つの仕事部屋にしてはどうかというものだ。

外出自粛などで出番が少なくなったとはいっても、車の中で長時間仕事をするのは…という人のために日産は車内で快適に働くための4つのポイントをまとめている。

1.ダンボールハンドルデスク
2.料理用ボウルWi-Fiルーター
3.古着リユースクッション
4.エコノミークラス症候群対策ストレッチ


1つずつ紹介していく。

ダンボールハンドルデスク

ポイントの1つ目は、車内で仕事をするためにデスクが必要ということで、「ダンボールハンドルデスク」を作る方法を紹介している。

必要なのはダンボール(540mm×400mm 1枚、270mm×400mm 1枚)、カッター、定規、ペン、ガムテープ、両面テープ。

作り方の手順は、まずは段ボールを図1の通りにカットする。

図1

次にAの濃い茶色部分の下に、Bを重ねて貼る。

図2

そして、図3の赤の点線部分をそれぞれ山折りにする。

図3

さらに図4のようにガムテープで止めると…

図4

ダンボールハンドルデスクが完成する。

完成!

料理用ボウルWi-Fiルーター

ポイントの2つ目はパソコンで仕事をするためWi-Fiが必要ということで、「料理用ボウルWi-Fiルーター」。料理用ボウルで、Wi-Fi速度がアップするという。

用意するものはボウルとハンガー、ポケットWi-Fi。

ハンガーを図5のように折り曲げ、ハンガーでボウルを挟んだら完成。

図5
完成!

仕組みは、中心軸に平行にやってきた電波が放物面で反射すると一点に集まるというパラボラアンテナの要領だということだが、電波の強化を100%保証するものではないという。

古着リユースクッション

ポイントの3つ目は長時間座っていると、背中や腰も疲れるということで、不要な古着をクッションにする「古着リユースクッション」。

用意するものはTシャツ3枚、ポリ袋、ガムテープ。

ポリ袋の中にTシャツを入れて開口部を結び、図6のような形に整えたら完成。

図6
完成!

エコノミークラス症候群対策ストレッチ

ポイントの4つ目は座席に長時間同じ姿勢で座って血行が悪くなることを防ぐための「エコノミークラス症候群対策ストレッチ」。

6つのストレッチが
1. 足首の曲げ伸ばし(座った状態で、両足を前に伸ばして、左右の足首を交互に曲げたり伸ばす)
2. ももの裏側のストレッチ(車の外で、膝を曲げずに上体をゆっくり前に倒す)
3. そけい部のストレッチ(車の外で両足を開いてしゃがみ、ひじをひざに当て、左右に開くようにする)
4. その場足踏み(車の外で「1、2、1、2」とその場で足踏みする。足元を見ると姿勢が悪くなるので、まっすぐ前を見る。)
5. 腕肩のストレッチ(両手を組み、頭上に引き上げるようにする。手のひらが上を向くようにし、二の腕が耳の横に沿うよう意識する。)
6. 首肩のストレッチ(上体を動かさず、首だけを左右に曲げる。軽く伸びていることを感じ、気持ちいいと思うくらいの強さで、交互に行う。)

水分補給をしっかりと行うことに加え、1時間に1回は立って歩き、ストレッチをするのがおすすめだという。
 

今回、なぜ車をもう1つの仕事部屋として提案したのか。そして、どのようにして4つのポイントをまとめたのだろうか。日産「#️OneMoreRoom」 PR事務局にお話を伺った。

社員の話を聞き、簡単にできることに絞り決定

ーー4つのヒントをまとめた経緯は?

外出自粛、テレワークの推奨が進む中、自動車会社として、クルマをもう一つの部屋として使っていただくこともできるのではないかと考え、自宅にあるものでもできることとして、4つのヒントにまとめました。

ーーどのようにして4つのヒントを思いついた?

実際に弊社社員も在宅勤務を行なっており、車内で、仕事をしているという社員もいました。そんな社員の話を聞く中で、どのようなものが必要なのか、考え、無理のないヒントとして有識者の方のアドバイスも頂き、4つにまとめました。

ーー今回の4つになったのはこれらを求める声が多かったから?

社内の生の声も聞き、簡単にすぐ出来ることに絞り、この4つに決定しました。

熱中症対策は?

ーーこれから暑くなってくるが熱中症対策は?

空調も活用し、可能であれば窓は開けていただき、しっかりと水分補給をしながら、無理ない範囲で実施していただければと思います。ただし、あくまでもアイドリングストップに注意し、エンジンを停止した上で実施していただければと思います。

ーーテレワークが進む中で車も仕事部屋の1つとして浸透していくと思う?

さまざまな方のライフスタイルに合わせて、選択肢の一つとして考えていただけますと幸いです。
 

事務局のお話にもあったが、日産の提案には注意点として以下の6点が挙げられている。

1.車内で仕事をする場合は、開始前と開始後に手洗い、うがい、消毒を忘れないようにしましょう。
2.様々な場所に触れる可能性がありますので、車内作業中は、目や口などには触れないように気をつけましょう。
3.車内の酸素が薄くならないためにも、エアコンよりもまずは換気で温度調整をしましょう。
4.熱中症予防のための車内温度調節とこまめな水分補給も忘れないようにしてください。
5.ガレージに駐車している場合は特に、エンジン使用による一酸化炭素中毒にご注意ください。
6.可能な範囲でアイドリングストップを。騒音の防止や地球環境だけでなく、燃費の節約にも。

 

日産は「全ての人が在宅勤務を行える状況ではない中で、在宅勤務を呼びかけるものではありません。あくまでも在宅勤務を快適に過ごすヒントとしてご覧いただければと思います。」としている。

換気や水分補給など注意しなければならない点もあるが、気分転換の意味でも車を仕事部屋にしてみるのもありかもしれない。
 

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