可愛くない!怖いアマビエが話題になっている

新型コロナウイルスと共に話題となっているのが、疫病退散のご利益があるとされている妖怪「アマビエ」である。「疫病が流行った時には、アマビエの絵を描いて見せれば疫病が収まる」との言い伝えがあることから、SNSではアマビエの絵や作品などを投稿する「アマビエチャレンジ」などもいま話題となっている。

中でも反響が大きいアマビエは「可愛い」作品が多い気がするが、Twitterに投稿されたあるアマビエが「怖い」と話題になっている。

それがこちらだ。

使用済み切手5種類で、疫病退散にご利益があると信じられた妖怪「アマビエ」を制作しました。新型コロナウイルスの収束を願った、切手はり絵です。


今にも新型コロナウイルスを退治してくれそうな、迫力のあるこのアマビエ。瞳の部分をよく見ると能面…こちら全て切手でできているという。この投稿をしたのは公益財団法人日本郵趣協会(@kitteclub)。

この投稿にTwitterでは「怖い…。夢に出てきそう…。」「迫力が半端ない!」「目がヤバイ」というコメントが寄せられている。

日本郵趣協会とは、日本及び世界各国の郵便切手類の歴史及び郵便制度の研究(郵趣)を通して、郵便切手文化の向上発展や心豊かな潤いのある社会創造に寄与することなどを目的とする協会だ。郵趣に関する普及啓発、展覧会、学術調査研究等を通して文化振興に寄与する事業を行っていて、使用済みの切手を使用した切手はり絵もアートとして展開している。

そして今回、“切手アマビエ”を制作したのは、公益財団法人日本郵趣協会で副理事長兼普及委員会委員長をしている金川博史さんだ。なぜ怖いアマビエを作ったのか、作品のこだわりなどを金川さんに聞いた。

「これでは疫病退散はできないと思い、とにかく怖い顔を表現」

ーー切手でアマビエを作成したきっかけは?

切手はり絵そのものは30年近くやっており、今回の疫病退散のアマビエに関して、色々の方がアマビエをネット上に挙げているのを拝見して、可愛い作品が多く、これでは疫病退散はできないと思い、妖怪なのでとにかく怖い顔を表現しました。他に切手を使用している方はいないと思いましたので、得意な切手を素材にいたしました。

可愛いのでは疫病退散が出来ません、妖怪ですから怖さが無ければ効き目がありませんので敢えて怖くいたしました。
 

ーー作成時間はどのくらい?

作成は、4月29日の午後から3時間くらいで、私一人でつくりました。絵具代わりに切手を使いますので、この切手は1円切手から600円切手まで事前に色別してあり、実際に作成には時間はかかりませんがその使用済み切手の整理には時間がかかります。
 

提供:公益財団法人日本郵趣協会
この記事の画像(3枚)

瞳は70円切手の能面と決めていた

ーーどんな切手を使用して作成した?

顔の表現で一番重要なのは目ですから、最初から目玉は70円切手の能面と決めていました。鱗用には300円興福寺仏頭です。顔はピンク色の400円天灯鬼、この色が一番顔に会います。髪の毛は70円の法隆寺笛吹飛のデザインが髪の毛に一番合うので。口部分と落款は50円弥勒菩薩像(赤)を使用しました。

使用枚数50円3枚、70円髪用約120枚、70円目用2枚、300円鱗用約80枚、400円顔と手用約45枚で合計約250枚使用

 

提供:公益財団法人日本郵趣協会

ーーSNSで話題になっているがどう思う?

SNSで関心を持って頂き大変感謝しております。素材が切手で目が怖いとの論評はしてやったりですね。
友人がプリントアウトして玄関ドアに疫病退散のために張り出したと、メールが来ました。

 

作品の写真では小さくてよく見えないが、約250枚の切手は、金川さんこだわりの5種類の切手で構成されていた。
あえて怖くしたという金川さんの狙い通り、新型コロナウイルスの終息に効き目があることを願うばかりだ。
 

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