SDGs17の目標の中のひとつ「働きがいも経済成長も」。この項目では、2030年までに地方の文化や産品を広めることで働く場所をつくり出し、持続可能な観光業を実施することなどが求められている。

新潟県佐渡市では今、地域が誇る“自然”という観光資源を生かして、経済の活性化を目指す新たなプログラムの開発が進められている。

【新観光その1】トレッキングだけじゃない キャンプや星空観察も

標高900m級の3つの山からなる、新潟県佐渡市のドンデン山。

(新潟県佐渡市)
(新潟県佐渡市)
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7月20日朝、トレッキングコースの視察に訪れていたのは、山岳専門誌の編集長でアウトドア資源を活用した地域活性化事業を手がける朝比奈耕太さん。

ドンデン山のトレッキングコース
ドンデン山のトレッキングコース

PEAKS(ピークス) 朝比奈耕太 編集長:
ドンデン山には、春先は高山植物目当てのお客さんが来る。夏以降、秋にかけて紅葉もすごく見事だから、その時期にもいっぱい来てほしい

こう話す朝比奈さんが今、地元の関係者とともに進めているのが新たな観光プログラムの開発だ。

松尾和泉アナウンサー:
構想中のプログラムでは、トレッキングのほかに「山荘の隣でキャンプをする」というものも盛り込まれています

今回のプランについて観光関係者は…。

佐渡観光交流機構 小西淳さん:
トレッキングやサイクリングは今までもあったが、それを複合的に楽しんでもらうと、深く佐渡を楽しめる

今まではトレッキングのみのプランが主流だったが、キャンプや星空観察など複数のアクティビティーを掛け合わせることで、観光客の長期滞在を狙う。

星空観察も
星空観察も

ただ、辺りを見渡すと一面には伸びきった雑草が…。

年に1回程度、地元ガイドが草刈りをしているが範囲が広く、観光シーズンの春以外は手入れが行き届いていないのが現状だ。

観光ガイド 塚本理一郎さん:
年に2、3回草刈りができれば、きれいな状態をずっと保つことができる。登山に慣れていない方も歩くコース、歩いてほしいコースなので、普通の登山道よりは歩きやすくしたい

【新観光その2】ブームに乗って広めたい!カヤックフィッシング

新潟県最大の湖、加茂湖。ここでは雄大な自然の中でカヤックと釣りを同時に体験できるプランが練られていた。

加茂湖(新潟県佐渡市)
加茂湖(新潟県佐渡市)

NPO法人サードフィールドさど 本間勝 副理事長:
舟を出して釣るというのが、なかなか今までなかった。手軽にできるカヤックフィッシングは、ちょうど全国的にもブームなので佐渡でも広めていきたい

そこで松尾和泉アナウンサーも大物獲得を目指し、カヤックフィッシングに挑戦!

松尾和泉アナウンサー
松尾和泉アナウンサー

松尾和泉アナウンサー:
魚はいるんですもんね?実際

竿を投げ入れるが、なかなか魚を釣ることができない。1時間後、一緒に出ていた舟がクロダイを1匹釣ったところで試し乗りは終了。

釣れたのはクロダイ
釣れたのはクロダイ

松尾和泉アナウンサー:
残念ながら、私は魚を釣ることはできませんでしたが、カヤックに乗って、ゆらゆら揺られながらクルージングするのは、すごく楽しかったです。すてきなプランだと感じました

「山も海も川もある」経済活性と雇用創出へ

検討中の観光プランをよりよいものにするために、この日の午後、佐渡市のアウトドア拠点施設では地元の観光関係者と朝比奈さんが打ち合わせをしていた。

PEAKS 朝比奈耕太 編集長:
花で引き込むのではなく、ダイナミックな景観やしっかりと縦走登山ができること。そういう場所なんだというところをPRしないといけない

徐々に見えてきた観光プランの方向性。2022年秋の実現を目指しているが、観光業に携わる人材の育成が課題となっている。

課題は人材育成
課題は人材育成

佐渡観光交流機構 小西淳さん:
ガイドなどの養成にも力を入れる。観光業に携わる人を増やして、島の経済を回していきたい

豊かな自然を有効活用し、経済の活性化と雇用創出へ。

PEAKS 朝比奈耕太 編集長:
アウトドアの要素としてはバランスよく整っている。山もあれば、海も川もある。カテゴリーそれぞれのプロと、何でもできるマルチプレーヤーが育っていってほしい

自然を満喫できる佐渡
自然を満喫できる佐渡

これからどんな観光の形を見せてくれるのか、生まれ変わる佐渡市の観光に注目だ。

(NST新潟総合テレビ)