私がお伝えしたいのは「夏休み親子株主体験」です。
企業が発行するポイントが株価とともに増減する、世界初の株価連動型ポイント運用アプリを使って、子どもたちが株式投資を疑似体験するプロジェクトが始まりました。
子どもたちへの金融教育で、貯蓄から投資への切り替えは進むのか?ポイントはこちら。「投資へのハードルは、株価観察日記で下げる」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
今回のプロジェクトは、世界初の株価連動型ポイントアプリを開発・運営する「STOCKPOINT」と「三菱UFJ銀行」によるもので、小学生を中心とする親子が参加します。
アプリを使って国内外の240銘柄から好きな企業を指定すると、手持ちのポイントがその企業の株価に連動して毎日増えたり減ったりするため、まるで株主になったように投資の疑似体験ができます。
参加する子どもたちは夏休み中、値動きを見て「朝顔の観察日記」ならぬ「株価の観察日記」をつけていき、優秀な日記には表彰も予定されています。
なぜポイント運用なのか、利用者にとってのメリットは3つです。
(1)アプリをダウンロードすればスタートでき、証券口座を開く必要がないため審査も不要。(2)ポイントのみを使うため現金が一切不要で、現金が減る心配がない。
(3)スマホがあれば小学生でも簡単に始められる。
また、若い世代など新たな顧客層へのファン拡大が狙えるなど、企業にとってのメリットもあります。
STOCKPOINTのアプリでは、証券口座を開設できる成人であれば、ポイントが1株分たまると現物の株式に交換することも可能で、実際、アプリ利用者の7~8割は、ポイント運用から実際の株式投資に踏み出しているといいます。
「貯蓄から投資へ」のシフトが進められようとする中、2022年4月からは高校で「資産形成」の授業が導入されました。
「ここの会社がつくるおもちゃが好きだから」そんな思いから始まる投資体験が、子どもにとって、お金や投資を身近に感じるきっかけになるかもしれません。
(フジテレビ経済部 茅野朝子)