店内の「3密」をAIが監視して回避

新型コロナウイルスの感染リスクが高まる「3密」の状態を、AI=人工知能が監視して防ぐシステムを、北海道大学発のベンチャー企業、AWL、ティ・アイ・エル、調和技研の3社が開発し、注目が集まっている。

このシステムの名称は「AWL Lite with 新型コロナ対策ソリューション」。

北海道札幌市に本部をおくドラッグストアー「サツドラ」での試験導入を経て、4月27日より販売を開始している。

どんなシステムなのかというと、まず、カメラが店舗の入口で“来店客数”や“マスク着用の有無”などを検知。

(提供:AWL)
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AIがそれらを分析し、リアルタイムで店舗内の混雑度を予測。

そして、出入り口のモニター画面に、その混雑度を「混雑なし」「少し混雑」「かなり混雑」の3段階で表示することで客に注意を呼びかけ、「3密」の状態を防ぐことができるのだという。

(提供:AWL)

現在、スーパーや公共施設などでの「3密」を回避するための入店規制や、店内でのソーシャルディスタンスの確保などが大きな課題となっている中、現場の工夫だけでは負担が大きいと考え開発に至ったという。

AIが「3密」の状態を判断するというが、一体どうやって判断するのか?

AWLの代表取締役社長、北出宗治さんに話を聞いた。

AI画像認識技術を活用し、マスク着用の有無などを検知

――AIが「3密」の状態をどうやって判断する?

AI画像認識技術を活用し、“来店客数”や“その属性”、“マスク着用の有無”を検知するとともに、それぞれの店舗の特性に合わせて、適正な混雑度の予測を行い、3段階で表示しています。

――試験導入したサツドラからは、どんな感想が寄せられている?

簡単に店舗に設置でき、混雑度の表示もお客様に分かりやすい、という声をいただいております。

混雑を避けて来店できるサービスを検討中

――このシステムを使ったサービス、他にはどんなものを考えている?

「混雑度の表示」をネットの地図上でタイムリーに表示することや、LINEなどと連携して「混雑度」を発信することで、混雑を避けて来店していただけるようなサービスを検討中です。

 

なお、分析に使用したカメラ映像は端末等に保存されることなく破棄され、分析により個人情報等に相当するデータが生成されることもないという。

AWLの北出社長は今後の展望について、「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)の測定、特定の場所における人口密度の計測、来店者または従業員のアルコール消毒実施の検知、発熱検知などの機能も拡張していきたい」と話している。
 

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