美容や滋養強壮に効果があると言われ、鍋の具材としても知られているスッポン。

スッポンといえば、「一度かみ付いたら雷がなっても放さない」という凶暴なイメージがあるが、そんな言葉とは真逆のかわいらしいスッポンが発見された。


それがこちらだ。
 

スッポン稚魚!初めて見た。砂掘ってたら出てきた。

コメントと共に、スッポンの赤ちゃんだという画像を投稿したのは、滋賀県を中心に趣味で日本淡水生物の採取と調査をしている川原号(@k48430da3c9)さん。体長は人間の中指の半分ほどで、画像からその小ささが分かるだろう。

投稿には「貴重なスッポンですね」「可愛い!」「初めて見た」などのコメントが並び、4万9000のいいねが付いている。(5月27日現在)

ユーザーがコメントしたように、普段の生活の中でスッポンの幼体を見つけることは滅多にないと思うが、どうやって見つけたのだろうか。投稿した川原号さんに話を聞いた。

提供:川原号さん

「スッポン自体は見かける機会も沢山あったが、幼体は初めて」

ーーどこで見つけた?

川の中洲付近にある流れがほぼ無い場所でした。4月に行った川の底地は、いつも見てる場所とは少し違った質感だったので、どんな生き物が見られるかなぁと思い掘りました。そしたらスッポン幼体を見つけた感じです。


ーー見つけた時の印象は?

母親と弟と妹で採取に行っていたので、スッポン幼体が取れた時はみんな「おぉぉー、やったぁー」って感じでした。僕自身は、スッポン自体は採取などで見かける機会も沢山あったんですが、幼体は初めてだったので、「やっとかぁ」って感じでした。


ーースッポンの幼体を見つけることは珍しい?

まず、スッポン幼体も決して珍しいわけではなく、普段目にする機会が無いだけだと考えてます。普段自然にあまり関わらない人が珍しいと思うような生き物を研究対象として個人で研究したりしてるので、巡り会う機会は沢山あります。


こんなに小さくてもすでにかむ力は強いのか?さらに詳しいことを知るために一般社団法人日本爬虫類両生類協会理事長で体験型動物園iZoo(静岡県)の園長・白輪剛史さんに生態を聞いた。

見つかったのは「ニホンスッポン」

ーー画像の生物はスッポンで間違いない?

間違いありません。


ーーズバリ、このスッポンの正式名称を教えて

ニホンスッポンです。

 

提供:川原号さん

国立環境研究所の侵入生物データベースによると、
「ニホンスッポンは爬虫綱カメ目スッポン科に属する生物。背甲長は最大35cmで、体重は背甲長19cmのメスで1000g前後となる。
特徴は、甲が扁平で他のカメ類と異なり鱗板を持たず、柔らかな皮膚に覆われている。くちばしは強力でかみつくとなかなか放さない。国内では本州以南の日本列島に自然分布している」ということだ。
 

ニホンスッポン

「かむ力はそれほど強くありません。」

ーー主にどこに生息しているの?

普段は水底の土や砂の中に潜っています。空気呼吸なので首を伸ばして水面に鼻先が届くくらいの深さの所で生活しています。


ーー川で探すのは難しい?

ポイントさえ間違えなければ容易に見つかると思います。


ーースッポンの幼体を見つけることは珍しい?

普通のことで珍しくありません。


ーー小さくてもかむ力は強い?

かむ力はそれほど強くありません。かみついてもすぐに水に浸けたり地面に置けば離れます。

提供:川原号さん

かわいらしい姿のそのままに、まだかむ力はそれほど強くないとのことだった。探すポイントは大事だが、スッポンの幼体を見つけることは珍しくないそうなので、川で探してみるのもいいかもしれない。
 

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