梅雨のジメジメした時期になると、何となく身体の不調を感じる人が多くなる。
その症状、もしかしたら気象病の一種「梅雨だる」かもしれない。梅雨だるの原因や対策を専門医に聞いた。

気圧の変化による自律神経の乱れが「梅雨だる」に

Q.梅雨の時期に体調不良は
県民: 

少しだるい。(頭が)ガーンと痛いのではなく弱いのがずっと続く。いつも歩いているが歩いた後がだるい。昔痛めた大腿骨が最近痛い

梅雨の時期に起きる体の不調の原因は何か。福井県済生会病院の医師・前野孝治内科主任部長に話を聞いた。

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県済生会病院・前野孝治 内科主任部長:
体がだるい・疲れやすい・目まい・頭痛・やる気が出ない・憂鬱など、心の問題も出てくる。低気圧の影響で自律神経が乱れる

自律神経には、昼間や活動している時に活発になる「交感神経」と、夜間やリラックスしている時に働く「副交感神経」の2種類があり、この2つが上手くバランスを取っている。
しかし、梅雨の時期は低気圧の影響で副交感神経が優位になり、日中でも体が休みモードになる。反対に交感神経が働くと、血圧の上昇や頭痛につながる。

気圧の影響を受けるという自律神経。梅雨の時期に乱れやすい、というのはどういうことだろうか。

県済生会病院・前野孝治 内科主任部長:
(梅雨は)日ごとに涼しかったり暑かったり、寒暖の差も比較的多い。体内の血圧や調整機能が疲弊した状態になる。自律神経が大忙しになる

侮れない「気圧」の影響…予防に効果的な運動・入浴法は?

例えば福井県内の2021年6月の気圧の変化を見ると、晴れや曇りなど、比較的天気が変わらない日は、気圧の変化がほとんどない。しかし天気が崩れたり、回復したりする日は、一日の中でも変化が大きいのが分かる。

福井県の去年6月の気圧変化を表したグラフ

村田光広 気象予報士:
梅雨の時期は前線や低気圧の影響で、曇りや雨の日が毎日続くイメージ。6月前半は前線が南の海上に停滞することが多い。低気圧と高気圧が交互に通過する、天気が周期的に変化するので、気圧の変化がどうしても大きくなる

ここでクイズ。
私たちは常に空気の圧力「気圧」の影響を受けている。その重さは一平方メートルあたりどれくらい?

①:10㎏
②:100㎏
③:1t

正解は③の1t。

気圧は天候の変化によって変わるため、その都度、気圧に負けないよう自律神経が体の調子を整えている。自律神経を高めるために必要なことを、前野孝治内科主任部長に聞いた。

県済生会病院・前野孝治 内科主任部長:
「汗をかく」というのは、梅雨時の高温多湿、真夏に向けて大事な働きとなる。汗が蒸発するときに、気化熱といって身体から熱を奪って体を冷やしてくれる。気温が上がる少し前から運動の習慣をつけ、自律神経の働きをトレーニングしておく

ジョギングであれば週3回~5回。隣の人と話せる程度で、じわっと汗をかくのがおすすめ。時間がない人は、週1回でも全く運動しないよりは「梅雨だる」の予防効果があるという。
また入浴では、38~40度くらいのややぬるめのお湯に、10分ほど浸かるのも効果的だ。半身浴でも全身浴でもよいが、心臓の弱い人は全身浴を避けた方がいいと注意を促す。

県済生会病院・前野孝治 内科主任部長:
適度な運動や入浴で汗をかき、自律神経の働きを高めて「梅雨だる」を予防しましょう

蒸し暑いとアイスクリームや冷えたドリンクを口にしたくなるが、これらを摂りすぎると胃腸が冷えて食欲が低下してしまうといい、食べ物にも注意が必要だ。

(福井テレビ)

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