福井県若狭町に新たな観光スポットが誕生した。世界的なブライダルファッションデザイナーの桂由美さんが手がけたウエディングドレスを一堂に集めたミュージアムだ。

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福井県の小さな町が「ブライダルの聖地」を目指し、世界に打って出る。

人口1万4000人の小さな町になぜ?

4月18日の記念式典は、ファッションショーで幕を開けた。

 

桂由美さんをはじめ福井県の杉本達治知事、若狭町の町長らが出席し、テープカットでオープンを祝った。

若狭町は人口約1万4000人の小さな町だ。なぜこの町に世界的デザイナー「YUMI KATSURA」のドレスミュージアムができたのか?

実は若狭町には、35年に渡り桂さんのドレスをつくる国内唯一のメーカー「アルファブランカ」(本社・京都市)の工場がある。

この土地でつくる“メイドイン若狭”のドレスが、世界中の花嫁たちに届けられているのだ。

ミュージアムは、その工場の隣につくられた。

若狭町にミュージアムをオープンさせた意義について、桂由美さんは「何十年も私のドレスを作っている工場があり、一体となってミュージアムをつくるから意味がある。福井県から新しい魅力を発信してほしい」と期待を込める。

 

ミュージアムには、約60点のウエディングドレスが並ぶ。

桂さんが創作した「ユミライン」は、着物に着想を得たデザインで、ひざ上から緩やかに広がるのが特徴だ。館内にはその世界観が広がっている。

着物に着想を得た、ひざ上から緩やかに広がるのが特徴的な「ユミライン」

デザインの変遷、著名人衣装、オートクチュール

展示は大きく分けて3つ。

1つは「アーカイブ」シーンで、1960年代から10年区切りでドレスが並ぶ。半世紀以上にわたって最先端を走り続けてきた桂さんの軌跡をたどることができる。

「著名人衣装」シーンには、女優の北川景子さんや福井県出身の歌手・五木ひろしさんなどの挙式衣装が並ぶ。

そして、一点物の作品を展示した「オートクチュール」シーン。世界4大コレクションの1つ、パリコレに出展した作品などが見られる。

加工した鯛のうろこ50万枚で装飾したドレスに、1000年以上受け継がれる福井の伝統工芸品「越前和紙」で作ったドレスが目を引く。

加工した鯛のうろこ50万枚で装飾したイブニングドレス

見るだけでなく、ドレスを着用することも可能。写真撮影もできる。また、カフェやオリジナルグッズを販売するコーナーもある。

福井の伝統工芸品「越前和紙」で作ったドレス

若狭町などは、ミュージアム一帯を「ブライダルの聖地」として発信したいと意欲を見せる。

近くには「恋人の聖地」と呼ばれる観光地、レインボーライン山頂公園があり、この場所と連携することで福井県南西部(嶺南地域)を盛り上げる考えだ。

「YUMI KATSURA MUSEUM(ユミカツラミュージアム)」は、福井・若狭町の役場近く。入場料は1000円(小学生500円、未就学児は無料)。

(福井テレビ)

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