大手銀行で住宅ローン金利の引き上げの動きが相次ぐ中、今ローンの見直しを行う人が増えている。

東京・北区にあるマンションのモデルルーム。連休中もたくさんの家族連れが訪れていた。

モデルルームに来た30代男性:
まだ1~2件目ということでこれから何件か見に行こうかなと

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3LDKの部屋は70平米で6,500万円から7,500万円(予定)。見学した人たちは…

モデルルームに来た40代男性:
エリア的に会社が近そうなので候補の1つとして考えたい

ーーモデルルールを見てどうでしたか?
モデルルールに来た9歳:
とてもきれいでした

ーー住みたいですか?
モデルルールに来た9歳:
はい!

2021年度、首都圏の新築マンションの平均価格は不動産経済研究所によると、バブル期を超える過去最高の6,360万円。販売も好調だと担当者は話す。

大和ハウス工業 東京マンション事業部・松本諭吉さん:
おかげさまで約8割ぐらいのご契約をいただいている状況でございます

大手メガバンク3行が住宅ローンの金利を引き上げ

しかし、今住宅ローンに関して気になる動きがある。大手メガバンク3行が5月に適用される金利の一部をそろって引き上げた。

6,000万円台の物件の購入を決めているというご夫婦は…

購入を決めた50代男性:
返済の総額が変わってまいりますので、金利が上がらないように願っているというところですね

低い金利を求めて借り換えを検討する人も

金利の動向に敏感になる人が増える中、より低い金利を求めて借り換えを検討する人も相次いでいる。

住宅ローンの比較や借り換えに関するサービスを行う会社には「借り換えするメリットがどのくらいあるのか」「一番メリットのある銀行を提案してほしい」などの相談が1日約100件、寄せられているという。

モゲチェック・塩澤崇取締役COO:
問い合わせてきているお客様のうち、半分近くの方が(借り換えで)100万円以上のメリットが出ている

実際にローンの借り換えを検討している平岡さんは今から2年半前、都内の新築3LDKを購入している。

借り換えを検討している・平岡さん(30代):
すべてを変動に今一番安いものに変えたら安くなるって(月)2万円

平岡さんは35年間、金利が変動しない固定型のローンを組んでいて、毎月18万円近く支払っている。

一方、変動型の金利は現在、低いままで推移している。モゲチェックの試算によると、この先金利が変わらなければ変動型にすることで、月2万円年間で24万円も支払額が安くなるという。

月2万円浮けば、子ども2人の教育資金に充てたいという平岡さん。しかし、将来上昇するリスクがある。変動型を選んでいいものか悩んでいた。

借り換えを検討している・平岡さん(30代):
安くなるのではあれば(借り換えで)安くしたいのですが、一方で(変動)金利が上がれば逆に今の生活費を削らないといけない。中長期的な目線で考えて最終的には決めないといけないと思う

取材したモゲチェックによると、住宅ローンの借り換えは無料相談などを利用して自分に合った借り入れ方法を知ることが大切だということだ。

(「イット!」5月10日放送分より)