人事のプロフェッショナルともなれば経験上、良い人材の選りすぐり策は体得されていると思います。同時に、時代とともに応募者のタイプや傾向が変わってきて採用側としても認識を改めないと、と感じるかたもおられるのではないでしょうか。

採用したけれどもすぐに辞めてしまった、期待通りの人材ではなかった、とならないために昨今の求職側の傾向と採用側の傾向を織り交ぜてご紹介します。

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就職、転職をする求職者が求める傾向は・・・

就職への意識の高い学生は自分の興味のある業種でインターンを経験しています。「ITに興味があったのでインターンをしてみたけれど、社内の雰囲気が合わなかったので、そこには就職しない。ITの業種に就職すること自体、考え直し始めている。」(大学3年/女性)という言葉を聞くと、学生にとって理想と現実の差は大きく、実社会の第一印象がその後の就職活動にかなり影響を及ぼすようです。

転職希望者ならば現在より良い条件を望むのはもちろんのこと、すでに社会人であることから転職先の会社への着眼点が幅広いはずです。年功序列の時代は終わり、働き方が変わってきている昨今では、仕事を通して何を得るかをはっきりさせたい人が多いことでしょう。

勤務時間、上司となる人、勤務時間外の電話・メール対応など期待されていることなどを把握しておきたいと思うでしょう。

より良い人材を確保するために採用側は・・・

採用側としては、有能な人材を獲得することが大前提です。
会社に利益をもたらす見込みのある唯一無二の人材を採用したい、その見分け方にはどのようなものがあるでしょうか。

「私は他の人とは違います。他の人より〇〇が優れています。」といったアピールだけで判断するのは早いと思ってください。より良い人材であれば、その先の優れている部分をどのように就業先で活かせるか、戦力となり得るか、そして業務によって本人が成長できる自信があるはずです。こうしたことは面接時の自己紹介、成功エピソード、失敗克服エピソード、課題解決エピソードからうかがい知ることができます。

さらに、コミュニケーション能力の高い応募者は先輩、転職者、口コミサイトや企業サイトなどを通じて会社情報を事前に収集しています。社風、部署の雰囲気は伝えずとも得ているかもしれません。

とはいえ、そのような情報はそもそもが主観ですし、その人が働いていた時期などにより変わるということを念頭に置いてもらうこと、また会社説明会では現行の部署について丁寧に説明すること、部署間の円滑さもアピールすることが重要といえるでしょう。

日本で働きたい外国人の希望は・・・

経済産業省によると、日本で就業を希望する外国人留学生・元留学生は、総数の7割ほど。(※)しかし実際にはそのうちの約3割しか日本で就職できていない、というデータがあります。

留学生の約8割が大企業に就職することを望んでいて、グローバル人材を必要としている中小企業は敬遠されていることが1つの理由に挙げられます。世界的に名前の知れた企業を希望するのは日本人も外国人も同じです。しかし、大企業だから外国人にとって満足の行く職場環境を提供出来ているとは限りません。

まず学校側には生徒に企業規模の枠を広げて考えてもらうような提案して頂きたいです。一方、企業側としては自社のことを多くの学生に知ってもらうため、認知を広げる活動が必要不可欠と言えます。優秀な人材なら就職先の規模より実務経験を優先させることは明白です。

より良い人材を採用するためのポイントまとめ

 1.インターン時から仕事、展望、相手の意欲、疑問点について話し合うセッションをもつ。
 2.可能な範囲で勤務スケジュール、直属の上司、業務に関する期待を共有しておく。
 3.面接時のチェックポイントを押さえておく。
 4.採用する側とされる側のミスマッチを起こさない。
 5.採用までのプロセスを丁寧におこなう。

※【参照】経済産業省/『若手外国人材から見た日本企業の特徴が明らかになりました~「内なる国際化」研究会で対応策を議論します~(平成28年2月5日)