2021~2022年シーズンに記録的な大雪となった新潟・津南町では、「雪下にんじん」の収穫期を迎えた。この雪下にんじんをPRしようと行われた、熱い戦いに密着した。
全国有数の豪雪地・津南町の名物「雪下にんじん」を掘り出せ!
杉山萌奈アナウンサー:
見渡す限り白銀の世界ですが、この下に雪下にんじんが埋まっています

雪下にんじんは、春まで雪の下で寝かせることで甘みやうまみが増す津南町の特産品だ。
その知名度向上を目指して3月21日、にんじんを掘り出す大会が開かれ、町内外から8チームが参加した。


参加者:
家で使っているスコップを持ってきた。ふだん使っているほうが愛着もある。

杉山アナも飛び入り参加 果たして収穫できるのか…!?
杉山萌奈アナウンサーもチームに混ぜてもらい、いざスタート地点の坂の上へ。

「スタート!」
合図と共に、全員が一斉に下っていくが…


転んでしまい、最初から出遅れた杉山アナウンサー。
30分間で掘り出した雪下にんじんの重さを競うこの大会。

約3mの積雪が参加者に立ちはだかる
2月には観測史上最大となる4m19cmの積雪を記録した津南町だが、この時期もまだ3m近くの積雪があり、掘り出すのは大人でも一苦労…

参加者からは「きつい」「固い」「つらい」などの声が聞かれ、固くしまった雪に苦戦する様子があちこちで見られた。
杉山萌奈アナウンサー:
下のほうは雪が重たく、固くて雪を持ち上げるのが大変

そして、掘り始めから約20分。

「でた~!」
ようやくにんじんが雪の下から出てきた。
杉山アナウンサーもなんとか1本収穫。

杉山萌奈アナウンサー:
この1本を取るのにどれだけ大変か…ありがたみを感じます

大会の結果、21㎏を掘り出した「遊友会」が優勝した。
優勝チームのメンバー:
にんじんをつまみに酒をのんで、疲れを癒やしたい
「豪雪だから甘くなる」雪国の魅力を全力で発信
最後は全員で雪下にんじんを皮ごと頬張り、大会は無事終了。

杉山萌奈アナウンサー:
にんじん特有のえぐみ・くさみが全くない。フルーツのような甘さです。皮も全く気になりません
大会を主催 江村大輔さん:
豪雪のおかげで雪下にんじんがおいしくなる。雪下にんじんが「甘くておいしい」とイベントを通じて伝わって、郷土愛も伝えられたらいい

豪雪地だからこそのおいしさが詰まった津南町の雪下にんじんは、5月ごろまで味わえる。
(NST新潟総合テレビ)