北海道札幌市の小学生が、公園のごみ拾いを毎日続けている。始めてから3カ月がたった。なぜ、ごみを拾い続けるのだろうか。そこには子どもたちの“ある約束”があった。
みんなで遊ぶ公園をきれいにしたい
午前6時30分。まだ薄暗い中、子どもたちが集まってきた。
子どもたち:
おはようございます
5人は札幌市東区の栄北小学校5年2組のクラスメートだ。チーム名は「ゴミーズ」。8月下旬から毎朝、公園のごみ拾いをしている。
この記事の画像(11枚)ゴミーズ・倉内シュリくん:
結構前に捨てられたごみに、落ち葉が上から被っていて隠れている
ゴミーズ・増田創太くん:
たばこの吸い殻やオレンジ色のごみは見つけにくいんだよね
ごみ拾いを始めたのは、リーダーの倉内シュリ君だ。父親に勧められ最初は家族で始めたが、みんなでよく遊ぶ公園だからとクラスメートを誘った。
この日、30分で拾ったごみは約30リットル。1日で約60リットル拾ったことも。
ゴミーズ・増田創太くん:
ずっとごみ拾いしなかったら、ごみがいっぱいになって公園が閉鎖されちゃうのかなって
「表彰もの」毎日続ける子どもたちに称賛の声
子どもたちの取り組みに、毎朝登校を見守っている町内会長は…。
栄西地区東3丁目町内会・三枝純一会長:
仲間でごみ掃除を頑張ってるみたいで、表彰ものだねと言っています
ごみ拾いを提案した、倉内くんの父親も…。
シュリくんの父親・倉内健次さん:
ここまで継続できたのは、すごいなと思います
「ゴミーズ」の仲間たちがごみ拾いを始めたとき、いつまで続けるのか“ある約束”をした。
最も多いのは、たばこの吸い殻
ゴミーズ・増田創太くん:
1週間ごみが無くなったら、ごみ拾いは終わり
――ごみは無くなりそう?
ゴミーズ・倉内シュリくん:
無くなりそうじゃないね。夏になったら、また戻る気がする
1週間どころか、1日もごみが無い日は続かない。最も多いのは、たばこの吸い殻だ。
大人が出したごみを、子どもたちが拾い続けている。
「ゴミーズ」の活動が終わる日は、いつ訪れるのだろうか…。
(北海道文化放送)