鉄道ファンにたまらないSL型の薪ストーブが話題となっている。
それがこちらだ。
黒いボディに煙突や車輪も再現、その姿は質感も含めてまさにSL型の薪ストーブだ。
このストーブを制作しているのはアミューズメント機器の企画・製造を行っている株式会社森創。企画者と職人が本気で作った商品でクラウドファンディング中なのだ。
SL型の薪ストーブ「グレン」は幅250ミリ・奥行き426ミリ・煙突含めた高さ580ミリ・重さ10キロ。
「グレン」には様々なギミックがある
このSL型の薪ストーブ「グレン」は様々なギミックが仕掛けられている。
薪の投入口の鉄の扉を開閉するのは足レバー。SLの機関助士が火室に石炭をくべるような体験ができるのだ。そして側面はガラス窓になっていて薪が燃えている様子をじっくり眺めることができる。
また、天板に1か所穴があるので、小さいケトルやフライパンで料理も作れ、専用の調理トレイを使用すれば、下部をピザ窯としても使用可能だという。
そして、このSL型の薪ストーブ「グレン」は煙突、胴体、蓋など分解可能で車に積むことができる。人と違うキャンプギアを持ちたい鉄道好きの人にはおススメだ。
Twitterでも「SL型ストーブは鉄道好きにはたまらない」「料理もできるのはすごい」など驚きの声があり大きな反響となっている。
そもそもなぜSL型の薪ストーブ「グレン」を作ろうと思ったのか?株式会社森創の担当者に聞いた。
チームにいた鉄オタからアドバイスを貰った
ーーなぜSL型の薪ストーブを作ろうと思った?
キャンプ用品開発時にアウトドア+1を考え、オタク文化を取り入れる方向性を軸として考えた結果、キャンプ用品✕鉄オタでアイデアを膨らませました。
ーーアイデアはどこから着想した?
大人になっても火遊び大好きを軸に、今までにない火遊びで楽しんで貰えるモノは作れないかと思いました。作業的な薪入れも自ら薪を入れたくなる機構はどうしたら良いのか、というところからはじまってSLの燃料入れ開口部が思い浮かびました。
ーー鉄道好きの人がいた?
自分は鉄道には詳しくなかったのですが、チームに鉄オタがいましたので見せたら面白いと言われてアドバイスを貰いながら進めました。
ーー企画を聞いたときの職人の反応を教えて
企画書を見せた時点で新しいアイデアも貰いながら、もっと拘っていきましょうと自らハードルを上げる発言が出るぐらいで驚きでした。
思いが伝わり嬉しかったです。薪ストーブを知らない状態で不安一杯の企画がスタートしたのですが、運にも恵まれてストーブを作れる職人さんとの出会いで拘りのモノを追求出来ました。
「こだわりの純日本の職人制作」
ーー制作のこだわりを教えて
とにかく拘りを貫きたくて中国生産でなく細部まで妥協せずに制作できる純日本の職人制作で、見た目も今までにないモノで、ただ単に使えるのではなく使いたくなるモノを目指しました。
ーーなぜギミックを作った?
男ならSLの機関助士が火室に石炭をくべる事をやってみたいと子供の頃に1度は思ったと思いギミック付き薪ストーブが生まれました。
ーー制作期間を教えて
現在、設計とCGでの形状確認までですが、約半年ぐらいです。
ーー制作の苦労を教えて
まだ走り出したプロジェクトなので試作製作の予算なく、CGモックや企画書のみで進めているので、どこまで自分達の思い入れがキチンと伝わるかが心配でした。
「心の中では煙を上げて走っています」
3月に開始したクラウドファンディングの目標金額は384万円で現在の支援額は38万4千円(4月7日現在)。
ちなみに特典を紹介すると、
10000円:調理用トレーセット
128000円:SL薪ストーブ1つ
128000円:SL薪ストーブ1つ・調理用トレーセット(先着20名限定)
さらにSL薪ストーブを購入すると、収納用のケースもプレゼントされる。商品の発送は2021年の2月開始を予定しているという。
ーー本当は走らせたかった?
走ります!心の中では煙を上げて走っています。
ーーどんな人に使ってほしい?
鉄オタはもちろん、親子で薪入れを楽しんで欲しいです。あと料理も作れるので家族で女性陣にも楽しんで貰えると嬉しいですね。
ーー反響はあった?
TwitterなどSNSで興味を持っていただいた方々がイイねやリツイート、コメントなどで応援頂き、ほんとに励まされています。
ーー目標額に達しないと作らないという予定?
現状は目標に向かって頑張るだけですが、もし目標額に達しない場合でも皆さんの反応が良ければパワーアップしてリベンジを考えます。
多くのギミックやこだわりが詰まったSL型薪ストーブ「グレン」。クラウドファンディングの期間は4月30日までなので鉄道好きの人はもちろん興味のある人はチェックしてみてほしい。