東京五輪出場決定! 新潟・十日町市出身のマラソン選手

9月15日、新潟・十日町市は熱気に包まれていた。

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その視線の先には、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で2位となり、東京オリンピック出場を決めた、十日町市出身の服部勇馬選手(26)の姿があった。

地元の人:
言葉が出ない、あんまりうれしくて...!

この瞬間について、服部選手は...。

服部勇馬選手:
僕自身が結果を出したことで、こんなに喜んでもらえるんだとうれしかった。ようやく、夢のスタートラインに立てるんだなという思いがあった

一方で、このレースを特別な思いで見守っていた選手がいた。

「兄はライバル」その背中を追い続けてきた弟

服部弾馬選手:
きょうは、長い距離を走る距離走になるので

12月5日、名古屋市で練習に励んでいたのは、勇馬選手の弟・弾馬(はずま)選手(24)。

MGCのあと、勇馬選手からは「次はお前の番だ」というメッセージが。

服部弾馬選手:
「先に切符を取ってこい」と言ったんですけど、本当に取ってきたので、さすがだなと

陸上5,000メートルでのオリンピック出場を目指す弾馬選手は、いつも1歳上の勇馬選手の背中を追ってきた。
兄の影響で陸上競技を始め、大学も兄と同じ駅伝の強豪・東洋大学に進学。
三大駅伝で、兄弟のタスキリレーも実現させた。

服部弾馬選手:
勇馬とは陸上の話しかしないので、趣味とかも全然違うので、ほぼほぼ陸上の話

普段から陸上の話で盛り上がるという2人。
仲がいい一方で...

服部弾馬選手:
ずっと、中学校の時からライバルというか...。自分の中ではライバルですね

この思いは、勇馬選手も同じだった。

服部勇馬選手:
一緒に世界を目指す競技者としては、ぜひオリンピックに行ってほしい。同じ舞台で勝負をしたい!

兄の背中を追い続けてきた弟の“意識の変化”

時には支え合い、時には競い合ってきた兄が東京オリンピックを決め、弾馬選手にも意識の変化があった。

服部弾馬選手:
兄に負けたくないというのが自分の中で一番強いので、自分が行けなかったら完全に兄に負けなので、自分も五輪に行かなきゃいけないな、という気持ちにそこで変わった

5,000メートルでオリンピック出場を果たすためには、参加標準記録の突破や、ワールドランキングを上げなければいけない。

トーエネック・松浦忠明監督(胎内市出身):
最後のスプリントというのが彼の武器であり魅力なので、さらに磨きをかけて、その爆発力を上げていければ

先に目標を達成した兄の背中を追って...。

服部弾馬選手:
東京オリンピックだから出たいというのではなくて、兄とオリンピックに行きたいというのが一番

兄は、弟の目標となるべく、さらに一歩先の目標を目指す。

服部勇馬選手:
自分自身の最大限のパフォーマンスを発揮して、メダル獲得に向けて、精いっぱい頑張りたいと思います

(NST新潟総合テレビ)

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