“髪ハラ”されても「笑ってごまかす」人が大半…

男性も女性も気になる“髪の毛事情”。

年齢と共にボリュームが減ってきた、抜け毛が気になる…などなど、髪に関する悩みは人それぞれ尽きないが、デリケートな悩みだからこそ、相談もしにくいもの。中には、友人や同僚から“髪いじり”をされて内心は嫌な思いをしつつも、なかなか怒ったり反論できなかった…という人もいるだろう。

そんな、髪に関して不快な思いをさせられる“髪ハラスメント”について、株式会社毛髪クリニックリーブ21が調査結果を公表した。

(出典:リーブ21)

この調査は、薄毛に悩む男性会社員1,112人を対象としたインターネット調査。(『薄毛の方が言われて嫌だったことに関する髪ハラスメント調査』2019年6月11~17日、モニター提供元:ゼネラルリサーチ)

「薄毛について誰かに指摘されて嫌な気持ちになったことがあるか」
という質問に対し、「はい」と答えたのは実に75.4%。
「指摘したのは誰か」(複数回答)という質問には「職場の同僚(上司・部下)」が47.5%、「家族」35.8%、「恋人・配偶者」28.1%、「友人」26.9%という結果が出た。

その他、なんと「赤の他人から指摘された」という人も8.8%いるという結果は驚きだ。

(出典:リーブ21)

そして、そんな不快な“髪ハラスメント”を受けた人が取った対応で62.4%と最も多かったのは「笑ってごまかす」こと。
「無視した」「怒った」あるいは「悩みについて相談した」という対応は合わせても36.0%と少数にとどまった。

薄毛対策に積極的でも「効果はイマイチ」

そんな不快な“髪ハラ”のストレスにさらされる人が多い中、取り組んでいる薄毛対策の上位3つに挙げられたのが「育毛用のシャンプーやリンスの使用」「自宅でできる頭皮マッサージ」「育毛剤の使用」

(出典:リーブ21)

しかし同時に、育毛用のシャンプーやリンスを使っている人は53.7%、頭皮マッサージは58.6%、育毛剤は61.5%と、どの対策も半数以上の人が薄毛対策の効果を実感できていないという結果も出ている。

(出典:リーブ21)

“髪ハラ”に悩みつつも、薄毛対策はうまくできていない…という少々悲しい現状も見えてきてしまったが、“髪ハラ”の実態についてリーブ21にお話を伺った。

“髪ハラ”受けているのはおじさん世代だけじゃない

――「髪ハラ」とはどんな言動を指す?

薄毛の人に対する発言・行動等が本人の意図に関係なく、薄毛の人に不愉快や不利益を与えたり、尊厳を傷付けたり、脅威を与えることを指します(※調査する際に前提条件として提示をしているものではありません。一般社会での認識として、上記のようにとらえています)。


――「髪ハラ」を受けているのは“おじさん世代”?


当該調査対象者のうち、「経験がある人」としてご回答された方々の年齢内訳については次のとおりです。

・20~29歳…82人
・30~39歳…182人
・40~49歳…171人
・50~59歳…258人
・60~69歳…145人


リーブ21によると、“髪ハラ”の経験があると回答した838人のうち、最も多かったのは50~59歳。
しかし、次点は30~39歳という比較的若い世代となっており、中には「家族に『もう髪も少ないんだからセットなんかしなくても』と言われ、『身だしなみ程度のセットも許されないのか』とイライラした(公務員・30代)」という経験談もあるように、“髪ハラ”は年齢に関係なく、幅広い年齢層のストレスの種となっていることがわかる。

“髪ハラ”は「楽しいコミュニケーション」と勘違いされている?

そして、そんな“髪ハラ”への対応が「笑ってごまかす」が最も多いという結果が出ているのが悲しい点でもある。
特に、上司や部下から“髪ハラ”を受けることが多いなど、職場でのこととなると、本当に腹を立てていてもなかなか注意できない…ということもあるだろう。


――なぜ“髪ハラ”を受けた人は「笑ってごまかす」という対応をしてしまう?

“髪ハラ”をしてしまう人は、周りの人間を楽しくさせ、コミュニケーションしていると勘違いしているのではないでしょうか。一方、“髪ハラ”を受ける人も「コミュニケーションの一環」、あるいは「周りの人間を楽しくさせている空気を崩せない」という感覚があるのではないでしょうか。


――そもそも“髪ハラ”はなぜ起きている?

お笑い芸人が「ハゲネタ」などで笑いを取る言動から、他人への“髪ハラ”に対する意識が低下しているのではないでしょうか。

“髪いじり”を不快に思いつつ笑ってやり過ごしている人も…(イメージ)

――“髪ハラ”を受ける人は増えている?

日本人の薄毛・脱毛の悩みは年々増えていることから、“髪ハラ”も比例して増えつつあると思われます。


――では、“髪ハラ”被害を受けないためにはどうすればいい?

・「髪ハラ」を社会に広めることで、職場担当に周知させる必要がある。
・人のコンプレックスを指摘するコミュニケーションを社会から排除する必要がある。
・SDGs(持続可能な開発目標)のゴール4「質の高い教育」として、上記のハラスメント教育を加える。


薄毛や脱毛の悩みを持つ人は年々増えていることから、“髪ハラ”を受ける人も増えていると分析するリーブ21。
そんな中で、髪について“イジる”ことが笑いを生むコミュニケーションと捉えられてしまっているのが、“髪ハラ”の原因のひとつなのだ。

リーブ21は「『いじられるのは薄毛の宿命』と諦めてしまっている方も多いと思いますが、嫌なことでも笑って我慢しなければいけない状況に耐え続けるのはつらいはずです」として、“髪ハラ”を減らすには社会の根本的な意識改革が必要との見方をしている。
そして現在薄毛で悩む人たちには「その状況から抜け出すためには薄毛対策に取り組み、自分の髪の毛を取り戻すことが一番でしょう」と頭髪の発毛サービスの企業らしいアドバイスをしている。

薄毛を髪型でカバーするのはもう古い?

今回の調査結果でも、育毛剤の使用や頭皮マッサージなどの薄毛ケアをしている人が多かったが、そこでちょっと気になったのが、「かつらを着用する」「ヘアスタイルでカバーする」など、「薄毛を隠す」ケアを選ぶ人が少ないということ。

薄毛を隠すヘアスタイルといえば、頭頂部の髪をサイドの髪でカバーする“バーコードヘア”なんてものもあるが…最近ではあまり見かけないような気もする。

手っ取り早く“髪ハラ”のストレスから逃れられるようにも思えるケアをする人が少ない理由についても聞いてみた。


――「薄毛を隠す」というケアをしている人が少ないのはなぜ?

かくしたりごまかしたりするのではなく、自分自身の元気な髪を取り戻したいという心理があるのではないでしょうか。また近年、男性も身だしなみを気にする傾向や、薄毛対策の選択肢が増えたことにより、不自然なヘアスタイルが少なくなってきているのではないでしょうか。

“バーコードヘア”最近はあまり見ない?

――薄毛対策に不満を持っている人が多いのはなぜ?

自己流のセルフケアを行ってはいるが、多くの人が効率を実感できていないのではないでしょうか。その背景には、自分に合った正しいヘアケア方法がよくわからないということもあるのではないでしょうか。


――では、正しいケアに必要なことは?

専門家による正確な原因診断と、自分に合った適切なヘアケア方法を知る必要があります。



リーブ21によると、薄毛の原因は10種類以上あり、多くの場合は1つでなく複合要因であることが判明しているという。

リーブ21ではアプリで問診をし、抜け毛を郵送することで自宅でプロのアドバイスが受けられる「髪ドック」というサービスを提供しているが、確かにあれこれとケア方法を調べても「何をすればいいのかよくわからない!」という人もいるはず。
ひとりひとりに合った正しいケア方法を知ることが薄毛ケアにとって何より大切だという。

そして、自分の髪はまだ大丈夫と思っているあなたも、最近はいろんなハラスメントがある中で、薄毛を気にする人も75%が“髪ハラ”を受けていると感じていて、楽しいコミュニケーションではないことをちゃんと理解しなければいけない時代になっている。


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