焼肉屋でこっそり缶ビール飲む客
焼肉酒場 新世界 佐々木洋史代表取締役:
アルコールがないって言うだけでそれだけ違うのかっていうのが身に染みてわかります。
三度目の緊急事態宣言が出された東京葛飾区の焼き肉店「焼肉酒場 新世界」は厳しい現状を嘆いていた。
発令で酒類の提供ができなくなった25日は前の週の日曜日から売り上げが半分に落ち込んだという。
この記事の画像(11枚)焼肉酒場 新世界 佐々木洋史代表取締役:
コンビニで缶ビールの方を買ってきてうちの店でこっそり飲んでいるお客さまがいらっしゃったんです。
ご注意はさせていただいたんですけど、そういうトラブルがあったので、完全にコンビニとかそういうことでも販売は中止にして、やるならやるでやった方がいいと思います
東京で1週間前よりは人出が減ったが
東京都では26日新たに425人の感染が確認され、前の週の同じ曜日を上回るのは4月1日から26日連続となる。
小池都知事(午前中):
今回のコロナは従来よりも強い。だから関西があんなに大変になっているので首都圏でそれを繰り返したくないです
宣言初日を迎えた25日夜の東京。
ソフトバンクの子会社Agoopによると、午後8時の人出を1週間前の同じ時間と比べると、東京渋谷のセンター街では26.2%減、新宿・歌舞伎町は17%減、銀座も34.4%減ったという。
ただ、2020年4月の宣言直後の日曜日と比べると、渋谷で1.5倍、新宿と銀座は約2倍に増えていた。
この人出を抑えるため、東京都は独自の対策として繁華街を中心に照明を伴う看板やネオンなどの消灯を要請した。
午後8時、銀座の街から明かりが消え始め、通行人からは「ちょっと暗くて寂しい」、「気持ち的には外に出にくくなるので結果成功」などの声が聞かれた。
新宿アルタの大ビジョンも午後8時に消灯。しかし歌舞伎町のシンボル、赤いネオンは午後8時を過ぎても消えることなく、同じ新宿でも対応が分かれる形となった。
なくならない“路上飲み”
人出を抑える上で今問題視されているのが、公園や歩道で酒を酌み交わす、いわゆる”路上飲み”だ。
小池知事は路上飲みを控えるよう呼びかけているが、25日午後9時すぎの渋谷駅前ではコンビニで買った酒を向かいの歩道に座り込んで飲む若者たちの姿があった。
路上飲みする若者:
とりあえず一缶だけ買って飲んで帰ろうかみたいな感じで、路上飲みはいいか悪いかと言ったら悪いと思うけど、飲食店とか居酒屋で飲むよりかは密ではない
さらに別の場所では、どこから持ってきたのか、ビールの生樽を蹴飛ばしていた若者もいた。
こうした光景には警察も目を光らせ、時に注意をするものの、警察がいなくなって約30分後には再び多くの若者が集まりだした。
深夜になっても続く路上飲み。警察が来ても、お構いなしだ。
若者グループ:
フォーイ!
警察官:
いい加減にしてください!
若者グループ:
俺ら今来たんだよ
若者たちは聞く耳を持たず、警察もお手上げ状態だ。
そして深夜0時過ぎ、路上には多くのゴミが残されていた。
新型コロナウイルスで国内で亡くなった方が累計で1万人を超えた。厳しい戦いが続く。
「イット!」4月26日放送