北口が「まん延防止」対象地域、南口は対象外

4月12日から東京でも「まん延防止」の適用が開始されます。そんな中、注目を集めている駅が…JR三鷹駅です。

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三鷹駅は、南口と北口で住所が異なり、南口は三鷹市、北口は武蔵野市。今回、東京都で「まん延防止」が適用される区域は、23区に加え、武蔵野市・調布市・府中市・町田市・立川市・八王子市です。つまり、同じ三鷹駅にも関わらず、武蔵野市にあたる北口側が「まん延防止」対象地域となる一方で、三鷹市にあたる南口側は対象外となるのです。

飲食店を営む人からは「納得いかない」の声も

この“線引き”を受け困惑しているのが、この地域で飲食店を営む人たちです。めざまし8は、三鷹駅の北口と南口の両方で飲食店を経営する男性を取材しました。

和ビストロTORETATE店長 森山和彦さん:
北口は8時で終わっちゃうから南口に行こうって言って、
今度、南口にある店舗が密になってくるんじゃないかな、単純に

今回の「まん延防止」に伴う“線引き”に対し、不安を抱いているといいます。さらに、不安だけでなく、納得もいかないと言います。

和ビストロTORETATE店長 森山和彦さん:
南口は店舗数がかなり密集しているという形で、お店自体は北口より南口の方が多い。
奥の方が飲食店はかなりある。北口はタワーマンションができるまでは林だったので、何もないという感じではあったが、タワーマンションができて整然としてきた。

 実際、三鷹駅の南北の飲食街を比べてみると、賑わっているのは今回措置の対象外となった三鷹市に位置する南口でした。

東京でも適用始まる「まん延防止等重点措置」

なぜ、実態にそぐわない“線引き”が行われているのでしょうか?

今回、「まん延防止措置」適用地域を決めるに至った条件の一つが“飲食店の店舗数”。実は対象となった武蔵野市には、大規模な繁華街を抱える吉祥寺駅の飲食店が多く含まれています。三鷹駅の北口は比較的店舗数は少ないものの、武蔵野市ということで時短の対象地域になったというのです。

和ビストロTORETATE店長 森山和彦さん:
武蔵野市の吉祥寺駅の周りは店舗数が圧倒的に多い。
そこと三鷹駅北口は“武蔵野市”という同じくくりでくくられちゃったという話ですね。
市とか区でくくるのはおかしいかなと思います。

東京・京都・沖縄の3都府県で新たに始まった「まん延防止等重点措置」。私たちの生活はどのように変わっていくのでしょうか。

(めざまし8 4月12日放送)