消していくと富士山に見える消しゴムが話題

富士山をモチーフにした文房具が話題となっている。

「富士山消しゴム」(200円税別)というプラス株式会社の商品で、2019年7月に1度限定発売されたが、SNSなどで話題となり、12月5日から定番品として発売されている。
 

富士山消しゴム
富士山消しゴム
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どこが富士山かというと、この商品は中心部が白、外側が青の樹脂で出来ていて、消しゴムを使っていくと白い部分が顔を出し、さらに左右のカドをバランスよく使うことで山型になって雪をかぶった富士山に見えてくるというものだ。

ケースは和を基調とした箔押し加工で、市松・七宝つなぎなど6種類の柄があり、外国人にも喜ばれそうなデザイン。そして、消し心地がいいように多孔質セラミックスパウダー配合の樹脂を使用しているという。

 

バランスよく消してくと…
バランスよく消してくと…

Twitter上では、7月の限定発売時に手に入れたユーザーが使用後の消しゴムの写真をアップしているが、富士山の形にするには時間とコツが必要なようで、きれいな富士山を作る楽しみもありそうだ。
 





何となく日本人の心をくすぐる富士山消しゴムをなぜ作ろうと思ったのか。そして、消しゴムをきれいな富士山型にするコツはあるのか。
販売元のプラス株式会社の担当者にお話を聞いた。
 

「どんどん消したくなる消しゴムは作れないか? 」

ーーアイデアはどこから着想した?

人がマイナスに感じる事をデザインの力でプラスに変えられるような作品作りをしたいと思っておりました。
そんな流れで、間違った文字を修正する道具である消しゴム。→できる限り消す行為は避けたい。→どんどん消したくなる消しゴムは作れないか?と考えました。


ーー前回販売した時は好評だった?どんな反応?

発売前からSNSを中心に話題になり、富士山消しゴム発売記念のキャンペーンには8,000件以上のご応募を頂きました。
「自分だけの富士山を作りたい」「オリジナルを作ってインスタにアップしたい」など“消すという行為”に価値を感じて頂けているようで嬉しく思いました。


ーー富士山消しゴムを定番化した理由は?

数量限定発売時には「"消す"行為を楽しむ」という新しいアイデアがSNSを中心に大反響を呼びましたが、一方で「売り切れで手に入らなかった」という声も多く寄せられておりました。そこで、「青富士/赤富士」の2色のうち、特に人気のあった「青富士」を定番化しました。


ーー赤富士より青富士が人気の理由は?

正確には分かりませんが、やはり富士山=青富士という認識が強いからではないでしょうか。
 

以前発売されていた赤富士山消しゴム
以前発売されていた赤富士山消しゴム

ーー制作のこだわりは?

内側の白い樹脂の形状は削った際にきれいな富士山に見えるように3Dデータを作成し、何度もシミュレーションを重ねた上で決定しました。


ーー定番化するにあたり改良した?


1.富士山消しゴムのロゴを金箔から青印刷に変更しました。箔から印刷に変えることでロゴの視認性を向上させました。
2.側面のカーブカット。側面上部をカーブさせることで、使用時に発生する消しゴム本体への負荷が軽減され、折れにくくなりました。
3.箱の入数を20個から12個にしました。前回販売した際、お土産として箱単位で購入される方が多くいらっしゃいました。
そこで定番化の際に、よりお土産に適した形として12個入りの手の平サイズに変更しました。
 

 
 

きれいな富士山型にするにはコツがいる

ーー上手に消しゴムを富士山型にするコツは?

キレイな形にするには意外とコツがいります。
一度本体をケースから取り出して消していくと、全体の形が見えるのでキレイな形を作りやすいです。


ーーあまり尖らせすぎると折れたりしない?

消す力にもよりますが、エベレストのように尖らせてしまうと折れる可能性もございます。
富士山程度のなだらかな傾斜でとどめておけば折れる心配はないと思います。


ーー富士山が好きな外国人にも買ってもらいたい?

はい。ぜひ買っていただき、少しでも日本製品の素晴らしさ、富士山の美しさを世界へ広めることに貢献できれば嬉しく思います。


 

いわば逆転の発想からうまれた富士山消しゴム。きれいな富士山にするコツは、全体が見えるように一度本体をケースから取り出して消していくといいそうだ。

ちなみに、 プラス株式会社は、今回の富士山消しゴム発売を記念して、Twitterキャンペーンを実施している。
公式アカウントをフォローして、キャンペーンツイートをリツイートすると、「ジャパンアートクッション」「バームクーヘン」「富士山グラス」「富士山ハット」4つの商品を各1名様にプレゼントされるという企画で期間は2020年1月15日(水)までだ。
このプレゼント企画に一つ気になる点があったので最後に聞いてみた。
 

左上「 ジャパンアートクッション 」右上「 バームクーヘン 」左下「 富士山グラス 」右下「 富士山ハット 」
左上「 ジャパンアートクッション 」右上「 バームクーヘン 」左下「 富士山グラス 」右下「 富士山ハット 」

ーーちなみにキャンペーン商品の「富士山ハット」の評判は?

今回のキャンペーン賞品は全体的にご好評をいただいておりますが、特に「富士山ハット」は「異色で面白い」とのご意見を多くいただいております。
 

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プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。