8月もまもなく終わり。早い地域では、すでに新学期が始まっている学校もあるだろう。気分を一新するために、文房具を新調する児童や生徒もいるかもしれない。

そのような中、発売前から話題になっている消しゴムがある。大阪の消しゴムメーカー「SEED(シード)」が発表した、「Clear Radar(クリアレーダー)」だ。

SNS上では、見本市で実際に試したユーザーらの「ホントに向こうの文字が透けて見えるし、ちゃんと綺麗に消せる!!出たら絶対買う」「透明レーダー!!!!超絶かっこいい!!」などと、その性能を絶賛するコメントが溢れているのだ。

同社は世界に先駆けてプラスチック消しゴムの生産を開始したメーカー。そして、1968年に“最高級プラスチック字消し”として発売したのが「Radar(レーダー)」で、2018年に発売50周年を迎えたロングセラー商品となっているが、今回の「透明消しゴム」はそのシリーズの新商品なのだ。
 

ノートに書かれた文字が消しゴムから透けて見える。(画像提供:SEED)
ノートに書かれた文字が消しゴムから透けて見える。(画像提供:SEED)
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確かに見た目がクールでカッコいいが、本当によく消えるのか? 透明な消しゴムのメリットは何なのか?
シードの担当者に話を聞いた。
 

今まで技術的に難しかった透明性と消字性の両⽴

ーー消しゴムを透明にしようとした理由は?

透明な消しゴムは昔から販売されていました。しかし、それらの消しゴムは一般的な消しゴムに比べ、消字能力の劣るものばかりでした。そこで、今までにない透明でよく消える消しゴムを作りたいと思い、クリアレーダーを開発しました。

クリアレーダーは、今まで技術的に難しかった透明性と消字性の両⽴に成功した商品になっています。


ーー過去には「LOOK IN(ルックイン)」という透明な消しゴムを発売していた。違いは?

以前あったルックインと比べると、柔らかく使いやすい消しゴムになっています。

 

ーー消しゴムを透明にすると何がいいの? 逆にデメリットはある?

メリットは、今までにはない消字性を持った透明な消しゴムが一般の消しゴムの感覚で使用できる点です。加えて、消しゴムから文字が透けて確認できるので、消したい文字だけをきれいに消すことができると思います。

またデメリットを挙げるならば、白色の消しゴム以外の使用を禁止している学校があることでしょうか。


ーー通常は工場で出来上がった際、消しゴム同士がくっつかないようにでんぷんなどの粉をつけている。透明に見えるが、粉を今回は使っていない?

透明性を確保できる範囲で使用しています 。
 

使ううちに透明消しゴムが曇ることはある?

(画像提供:SEED)
(画像提供:SEED)

ーー使っているうちに消しゴムが曇ってしまうことは?

消しゴム自体が曇ることはありませんが、使用している内に手垢などの汚れが表面に付着し、曇っていく可能性はあります。

ーー手に取るユーザーにはどのようなところに注目してほしい?

消しゴムメーカーが作った、透明消しゴムの透明性を是非、実際に手に取って確認いただけると幸いです。

 

価格は大きいサイズが150円、小さいサイズが100円(税抜)。9月2日に出荷開始で、その数日後には店頭にも並ぶという。文房具コーナーで見つけた際には、メーカーがこだわった“消し味”を是非、実感してみてほしい。
 

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。