俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。
今回訪れたのは、大阪屈指の美食の街、大阪・福島です。
JR福島駅は、環状線で大阪駅の一駅隣に位置するアクセスの良いエリア。
駅の周辺には入り組んだ細い路地がいくつもあり、個性豊かな飲食店が並んでいて、近年は、大阪の食通が集う美食の街として注目を浴びています。
【大東駿介さん】「入り組んだ細い道に、オシャレなお店がたくさんあるイメージです」
今回は、大東さんが大阪屈指の美食の街・福島で絶品“路地裏グルメ”を学びます!
■1本目の路地から名店揃い!
歩き始めてすぐ、大東さんはラーメン店の行列を見つけました。
貝ダシのラーメンが有名な「燃えよ麺助」。このお店を目当てに福島を訪れた人もいました。
そのすぐ近くの中華料理店「大洋軒」にも行列が!こちらのお店の名物はからあげです。
【大東駿介さん】「まだ1本目の路地やけど、ここ来たら2週間は違うものが食べれるんじゃない?」
続いて、地元で愛される串焼きの店「多幸吉」へ。先代の「多幸吉」時代から数えると、福島で約110年の歴史があるそうです。
この店では、夜は焼き鳥や牛の串を楽しむことができ、昼は日替わりランチのみを提供しています。
この日の日替わりメニューは、豚ニラ炒めにカレーあんかけ玉子焼き、じゃこのせ冷奴。盛りだくさんのボリュームなのにお値段は900円。お財布にも優しいです。
■福島・路地裏グルメのパイオニア
続いて訪れたのは、福島の路地裏グルメのパイオニアとも言われるイタリア料理店「タヴェルナ・ポルチーニ」です。
ちなみに、大東さんがドラマ撮影の際に差し入れでもらったパンはこちらの姉妹店のものだというので驚きです。
この店は、2003年に福島の路地にオープンしました。
厳選した食材を使った本格的なイタリアンを手頃な価格で楽しめる人気店です。
■「絶対潰れるわ!こんなところで!」と言われた過去
いまでは飲食店も多く活気がある福島ですが、オープン当時の2003年、周辺は“真っ暗”だったといいます。
民家や「貸物件」の貼り紙が多く、近くの人からは「絶対潰れるわ!こんなところで!」と言われていたそうです。
もともと福島区は住宅街で、大阪大空襲の戦火を逃れた古い長屋が残っていました。
しかし次第に空き家が増え、街は閑散としていきました。
そのため、大阪駅から一駅という好立地にもかかわらず家賃が安かったこの地で、「ポルチーニ」は勝負を決意したのです。
■お客さんそれぞれへの「細やかな気配り」を大切に
そこでポルチーニが大切にしてきたのは、お客さんそれぞれへの細やかな気配りです。
伝票を見直し、チーズをたくさん食べたお客さんには「次回チーズの量を増やす」といった工夫を重ねてきたそうです。
そして、お客さんのニーズに応えて考案されたのが、前菜の盛り合わせ。
コース料理が主流だった当時、様々な料理を少しずつ楽しめるコスパ最強の一皿を編み出しました。
自家製ハムやブロッコリーのフリッタータが並び、真ん中にはイカスミを練り込んだ生地にイカとホタテのミンチを包んだフリットが添えられています。
【大東駿介さん】「外サクサクで中ふわふわ、もっちり!おいしい!」
丁寧な料理は口コミで広まり、オープンから約1年半で毎日行列ができる人気店へと成長しました。現在はこの路地だけで、パン店を含めて3店舗を展開しています。
■予約限定!焼きたての“裏フォカッチャ”
「タヴェルナ・ポルチーニ」の名物は、姉妹店で焼いた塩フォカッチャです。
事前に予約すれば、提供直前に焼き上げてくれます。メニューには表記がなく、店では「裏フォカッチャ」と呼んでいるそうです。
周りだけ切れ目が入った熱々の大きなフォカッチャを割ると、小麦の香りが広がります。
【大東駿介さん】「さすがやな、エンタメしてんな!たまらなくウマイ!」
そんなポルチーニに引き寄せられるように、路地裏には次々と飲食店が出店しました。
いまではポルチーニから独立したシェフたちも福島で店を構えていますが、ポルチーニは彼らをライバルではなく、ともに街を盛り上げる仲間として応援しているそうです。
【大東駿介さん】「終わりのない大きな丸になっていってるイメージですね!」
■隠れ家中華の真っ黒な名物「麻婆豆腐」
続いて大東さんが見つけたのは、2016年オープンの中華料理店「路地裏チャイニーズ 有馬」。
福島駅からすぐの路地にありながら、初めてのお客さんにはなかなか見つけられない隠れ家のような店です。お酒に合う本格中華を求め、食通が夜な夜な集まるそうです。
関西テレビの谷元星奈アナウンサーも常連で、お気に入りは酢豚だそうです。
店の名物は「海鮮BLACK麻婆」。特製の肉味噌をイカ、エビ、アサリと炒め、なめらかな豆腐と合わせます。味の決め手はほろ苦いイカスミで、上には辛味を中和させる白子がのっています。
【大東駿介さん】「うんま!魚介と肉の旨味。白子がダシ袋みたいになってんねん!これ枕元にあったら、永遠に食べ続けてしまうかも」
店主の二見忠彦さんがイタリアンで働いた経験から、イカスミを入れてみたことがきっかけで生まれたメニューだそうです。
■父から兄弟へ受け継ぐ「おやじのシウマイ」
イタリアン出身ながら中華の店を開いたのは、初代料理長である二見さんの父・美寛さんが、中華一筋50年の料理人だったからです。美寛さんが別の料理店を辞めるタイミングで一緒に始めたのが、この店でした。
実は、二見さんは小学校の卒業文集に「中華料理屋さんになりたい」と書いていたそうです。
【大東駿介さん】「さっきいただいた麻婆豆腐は、まさにお父さんと二見さんの合作!」
美寛さんが引退した後は、弟の定雄さんが料理長となり、兄弟で店の味を守っています。
この店のもう1つの名物が「おやじのシウマイ」。
父が何十年も作り続けてきたものを、いまは兄弟2人で作っています。
玉ねぎをたっぷり使い、歯がいらないほど柔らかいのが特徴です。
【大東駿介さん】「優しい旨味、甘み!やっぱ料理人は料理で語るねんな」
当初は綺麗な形にならなかったそうですが、美寛さんからは「ずっと作り続けろ」と言われ、試行錯誤の末、味を再現することができたそうです。
【大東駿介さん】「裏を返せば『ちゃんと続けていってね』という思いも込められてるんでしょうね。いい言葉。福島は、人と触れ合う飲食の楽しさっていうのを教えてくれる街でした」
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2026年10月29日放送)
