■ 発見された「うつぶせの女性」
2016年10月31日。函館市西旭岡町の住宅で、一人の女性が倒れているのが見つかった。
岸田友子さん、当時68歳。うつぶせの姿で、首を鋭利なもので切られ、床には血だまりが広がっていた。
■ 首に残された、深い傷
傷は首に5カ所以上。なかでも首の横の傷は深く、頸動脈にまで達していた。死因は出血性ショックだった。
防御創(抵抗した際にできる傷)は目立って見られないことから、警察は、何者かが強い殺意を持ち、不意を突いて襲ったとみている。逃げる間も、身を守る間も、なかった可能性がある。
■ 延べ8万人を動員、それでも犯人像は見えない
10月31日で事件から丸10年。警察はこれまで延べ約8万人を投入して捜査を続けてきた。にもかかわらず、容疑者につながる有力な手がかりは、いまだ見つかっていない。
壁になったのは、事件当時、現場周辺に防犯カメラが少なかったことなどだ。犯人の足取りを追う手段に乏しく、捜査は難航してきた。
■ 10年目の秋、警察が街頭で訴えた
節目を前にした10月25日、警察は市民にチラシなどを配り、改めて情報提供を呼びかけた。
函館中央署の田中翔刑事は報道陣に、こう語っている。「発生から10年という長い時間が経過しているが、被害者やご遺族のためにも被疑者を検挙したい」
10年という歳月が経つ中、警察は引き続き、情報提供を呼びかけている。
