小型無人機ドローンが1機で二役を担います。ドローンに荷物を運ばせながらクマの行動を監視するシステムの実証実験が29日、秋田県藤里町で行われました。過疎地域での利便性向上と安全確保を同時に目指します。
藤里町の旧藤里中学校から、荷物を運搬する物流ドローンが飛び立ちました。過疎や人手不足が進む地域の宅配などで活用が期待されています。
ただし今回のドローンの役割は、荷物を運ぶだけではありません。
旧藤里中学校を拠点に、川沿いや農地などの上空片道約10キロを飛行して、荷物を運搬しながら搭載するカメラでクマの行動を監視します。
県と委託事業者が参加した29日の実証実験では、クマに見立てた目標を発見し、追跡するまでの流れを確認しました。
ドローンのカメラの映像は監視センターに送られ、クマの姿があれば位置情報などを町に知らせます。
すると、別のドローンが飛び立ち、クマの追跡を図ります。
29日は約3.5キロ離れた場所でクマが見つかり、追跡用ドローンが約8分で到着しました。
エアロネクスト・近藤建斗さん:
「クマの目撃情報は、住所やどこにいるか分からないので、自治体に映像を中継してクマの追跡をすることで、住民の安心安全が提供できればと思う」
一方で課題もあります。大雨や強風、大雪などの際はドローンが飛行できない上に、追跡するドローンが飛行するには申請手続きが必要です。
県は実証を重ね、1機で二役を担うドローンの実用化を目指します。
