秋田県は29日、デンマークの大手風力発電機メーカーと長崎県のNPO法人の2者と、風力発電に携わる人材育成で連携する覚書を締結しました。県内に人材育成拠点を設置し、洋上風力発電を契機にした産業振興や雇用の創出につなげる考えです。
覚書を締結したのは、県とデンマークの大手風力発電機メーカー「べスタス」、そして、海洋エネルギー産業分野で人材育成などの事業を手がける長崎県の「長崎海洋産業クラスター形成推進協議会」です。
締結には赤沢経済産業大臣が立ち合い、3者は、風力発電業界を支える人材育成基盤の構築に向けて調査を開始することを確認しました。
調査では、世界水準の技術や安全トレーニングの提供体制構築、日本語でのプログラム提供に向けた地域協力の可能性などを探ります。
長崎県の五島市沖では、2026年1月に浮体式洋上風力発電の運転が始まりました。今春には事業に携わる人材を育成する国内最大の施設が整備されています。
鈴木知事は、長崎のノウハウを取り入れ、県内に世界水準の技術訓練を日本語で学べる拠点設置を目指します。
鈴木知事:
「日本語で作業人員を育てることができるようになれば、雇用の創出、地元に残りながら学んでそこで働いて、ということの大きな一歩になるだろう。秋田県がデンマークのエスビアウ港のようなアジアを代表するような拠点港となって、日本のエネルギー安全保障に貢献をしながら、しっかりと産業振興、人口減少対策を進めていくための旗印にしていきたい」
べスタスは2039年度までに、洋上風力発電の風車の心臓部「ナセル」を組み立てる拠点を国内に設立する計画です。
鈴木知事は「人材育成の拠点に加え、洋上風力発電設備がある海域と港が近いなどのメリットをPRし、引き続き誘致を進めたい」と話しています。
