神楽のユネスコ無形文化遺産登録に向けた動きです。宮崎県内の神楽の魅力を全国に発信しようと、東京で27日、高鍋神楽の公演が行われました。
この公演は、東京都の国立能楽堂で2016年度から行われていて、今回が10回目です。
会場には、およそ530人の観客が詰めかけ、今年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された「高鍋神楽」が披露されました。
高鍋神楽は、旧高鍋藩領に伝わる比木神楽・三納代神楽・都農神楽の総称で、6つの神社が輪番で奉納する「六社連合大神事」という形で伝承されています。
こちらは都農神楽の「花の手舞」紺の舞衣を着ているのは、地元の小中学生と高校生です。全国的に男性が舞う神楽が多い中で、女性の舞手がいるのが、この神楽の特徴の一つ。花が咲くような華やかな舞を見せていました。
舞手が背負われながら登場するという、全国的にも珍しい演目が、比木神楽の「寿の舞」長寿や幸福、家内安全を願う舞だということですが…。
足取りのおぼつかない翁が舞台から下りてくると、お客さんを巻き込んだユニークな動きで会場を沸かせていました。
(都内から訪れた人)
「神楽は見たことがなかったので、能とは全然違う感じで、おじいちゃんがおんぶされて出てくる神楽が印象的で、ヨロヨロしているのに飛び乗る時だけめっちゃ元気だから」
主催した宮崎県によりますと、今回の公演には、定員の2.5倍にあたるおよそ1500人の応募がありました。例年と比べ500人ほど多く、ユネスコ無形文化遺産の登録に向け、神楽の注目度が高まっていることがうかがえます。
(都内から訪れた人)
「宮崎にも一度見に行ったことがありまして、ほぼ毎年来ていますけど、人気があって抽選で外れてしまう時もあるので、今年は来られてよかったです」
「とにかく美しい。神々しいところに魅力を感じます」
(都内と都城市から訪れた人)
「(神楽を見たのは)初めて。紹介してもらって」
「ダンスをしていたので下半身を使っているのが素晴らしいと感想を言っていました。宮崎からぜひ世界にいってほしいと思います。すばらしい文化財だと思います」
(高鍋神楽保存会 永友丈晴会長)
「非常に感無量です。背伸びするつもりはないですけど、今までの神楽をそのまま伝えて、感動とともに勇気・元気を届けられればいいと思います」
県内では、国の重要無形民俗文化財に指定されている6つの神楽を含め、およそ200の神楽が伝承されています。神楽は2028年12月に、ユネスコ無形文化遺産に登録される見通しです。
ユネスコ無形文化遺産の対象となるのは国の重要無形民俗文化財に指定されている43の神楽で、このうち県内は今回披露された「高鍋神楽」や「高千穂の夜神楽」など6件で全国最多です。
県では、来年2月にユネスコ本部があるフランス・パリで初めての海外公演を行う予定で、担当者は「文化財の価値を守りつつ、神楽の魅力を国の内外に発信していきたい」と話しています。
