税負担の公平化などを名目として今月、改正された酒税法。
酒税は、350ミリリットルでビールが、9.1円下がる一方、発泡酒と新ジャンルなどのビール系飲料は、7.26円上がり、いずれも、54.25円に統一されました。
酒税改正にともない、ビール大手各社では、「第三のビール」の主力商品をビールに切り替えて発売する動きが加速。
税負担の公平化などを名目として今月、改正された酒税法。
酒税は、350ミリリットルでビールが、9.1円下がる一方、発泡酒と新ジャンルなどのビール系飲料は、7.26円上がり、いずれも、54.25円に統一されました。
酒税改正にともない、ビール大手各社では、「第三のビール」の主力商品をビールに切り替えて発売する動きが加速。
改正前日の先月30日、広島市内で開催されたサントリーの新商品PRイベント。
新商品のサンプル配布に長い行列ができていました。
【来場者】
「酒税が一緒になったらこれからビールを飲もうかという気持ちにはなりました。(今は)どちらかというと(値段が)安い方がいいので、どうしても第3のビールを飲むようになっている」
サントリーはこれまで第三のビールだった「金麦」の麦芽比率を高め、ビールとして刷新。
【矢野寛樹 記者】
「これがビールになった。コクがありますね」
他社でも同様の動きが相次ぎました。
キリンビールは、主力ビールの「一番搾り」を値下げするほか、第三のビールだった「本麒麟」をビールに移行し発売。
アサヒビールは「クリアアサヒ」をビール化したほか、看板商品の「スーパードライ」の麦芽比率を高めおよそ4年ぶりに刷新。
サッポロビールは「ゴールドスター」などを今月20日からビールに切り替え販売しています。
ビール系商品を一斉にリニューアルしたサントリー。
ビール化した「金麦」の価格は発泡酒の水準を維持しました。
【サントリー 森島匡史さん】
「『金麦』は、既存のビールカテゴリーよりも低い価格帯のデイリービールとして新発売する事で、昨今の物価高や消費低迷の中でも日常的にビールを楽しみたい客に最適な選択肢を提供したい」
サントリーが力を入れるのは「デイリービール」という販売戦略。
【サントリー 森島匡史さん】
「ビールの中でもプレミアムスタンダードエコノミーという価格帯による区分は、今後も残ると見込んでいる。エコノミー価格帯の中にデイリービールという新たなブランドの捉え方が生まれると考える」
こうした各社の戦略に消費者は…。
【消費者は…】
Q:ビールが安くなった印象ある?
A:あります。
Q:(これまで)値段の差があったが?
A:夫に発泡酒を買っていたがビールにします。
【別の消費者は…】
「いつも買っていたのが高くなったというイメージが逆にあります」
(今月20日)酒税改正から、およそ1か月。
消費者の選択に変化は生まれているのでしょうか。
【ゆめタウン広島 堀江元気 食品次長】
「ビールの方は前年のこの時期を大きく上回っていますが、今までの発泡酒や第3のビールは(売り上げの)落ち額が大きい」
Q:価格の違いでビールの売れ方に違いは?
A:そこまでは変わっていない。
ビールの売り上げは確かに伸びているようですが、商品の安さだけで売り上げが伸びないのが、酒という「し好品」の特性だとも指摘します。
【ゆめタウン広島 堀江元気 食品次長】
「し好的にも(人が)集まる時にはいいものを出したいというお客もいるので、そういった意味ではプレミアムビールやワンランク上のビールが売れる」
Q:安ければ、必ずしも売れるわけではない?
A:ではないです。時期によってはそういう時もあると思うが…。
酒税改正をきっかけに展開される新たな販売戦略。
小売企業でもプライベートブランドのビールを値下げする動きも出ていて今後の消費動向が注目されます。
