2026年、100歳を迎えた鹿児島市の彫刻家中村晋也さん。
今もなお、作品の制作に情熱を注ぐ中村さんの新たな作品が27日お披露目されました。
鹿児島市の本願寺鹿児島別院でお披露目された「かくれ念仏モニュメント『光はここに光はここから』」。
この作品を手がけたのは、2026年100歳を迎えた鹿児島市の彫刻家、中村晋也さんです。
中村さんはJR鹿児島中央駅前の「若き薩摩の群像」や2023年に奈良県の薬師寺に奉納された「釈迦八相像」など、ダイナミックなモニュメントを数多く手がけてきました。
そして、約3年前から制作してきたのが「かくれ念仏」を題材にした今回のモニュメント。
2026年5月に制作の様子を取材した時、中村さんは作品についてこう話していました。
彫刻家・中村晋也さん(100)
Q.先生にとって作品とはどんなものですか?
「自分の足跡だから。いいも悪いも。でも、私がこの仕事を自分の生涯の仕事として選んだことは間違いではなかった」
Q.これからも作品は作り続けていくんですよね?
「そうでしょうね。それがなかったら中村晋也という人間はいない」
1597年から約300年にわたり、浄土真宗の信仰が禁じられた鹿児島。
2026年はその禁教が解かれ、150年の節目を迎えることから、本願寺鹿児島別院が作品の制作を依頼しました。
上片平健キャスター
「中村晋也さんの作品は境内に入って参道のすぐ横に設置されています」
高さ約3メートル、幅約1.9メートル、奥行き約1.8メートル。
大きな手の平が合わさり、その下に生まれた空間では念仏を唱える人々の姿があります。
信仰が禁じられている間、洞窟などで念仏を唱え続けた、かくれ門徒の人々の様子が表現され、その表情は感謝に満ちています。
お披露目にあたり中村さんは次のようにコメントしています。
「今回の記念碑は迫害を受けても念仏を続けた人々に思いを馳せて制作しました。これを見る人がどのように見てくださるか、それはその人それぞれでいいのだと思います」
中村さんの作品は本願寺鹿児島別院で一般開放されています。
