物価高や老後の備えとして広がる「貯蓄から投資へ」という考え方。
こうした不安な心につけ込む投資詐欺が今、急増しています。
これは実際に4000万円を超える被害に遭った60代男性のケースです。
YouTubeを見ていた男性は、画面に表示された「株が5倍に増える」との広告が気になり開いてしまいます。
そこで登場したのはアシスタントの「モリタ」を名乗る女。
男性をLINEのグループに誘導すると現れたのが、「絶対に儲かる方法を教えます」とメッセージを送る、グループ内で“センセイ”と呼ばれる人物です。
そこには「センセイのおかげでもうけが出た」とのメッセージを送る別の人物も。
男性は“センセイ”の指示に従い、まず、指定された口座に30万円を振り込みました。
すると、途端に株価が急上昇。
そして追加で150万円を振り込みます。
さらに、銀行での送金には上限があるため、新千歳空港などで証券会社を名乗る人物に直接、現金を手渡してしまったというのです。
複数回にわたり現金を渡すこと、その額合わせて約4300万円。
“投資サイト”に表示された男性の資産は上昇を続けますが、いよいよ、配当が8億円になったのを見て驚いた男性。
AIに質問してみると「それは詐欺の手口です」との回答が。
その後、男性は警察に相談し、だまされたことにようやく気付いたということです。
専門家は、「貯蓄から投資へ」という時代の流れに焦りを感じている人に警鐘を鳴らします。
ジャーナリスト・多田文明さん:
心のどこかで「投資をしないといけない」と思っている人が非常に多い。投資は一獲千金ではないので、リスクがある。リスクに対して一つもしゃべっていない広告は、危ないと思った方がいい。
