台風30号から変わった温帯低気圧などの影響で広い範囲で雨となっています。
関東では帰宅時間に雨のピークを迎えるとみられ警戒が必要です。
視界を遮るほどの濃い霧が辺り一面を覆っていたのは、神奈川・箱根町の観光名所・大涌谷。
立っているのがやっとの暴風雨で、傘は裏返り、観光どころではありません。
温帯低気圧に変わった台風30号。
この元台風と本州付近に停滞する秋雨前線の影響で、依然として列島に猛威を振るい続け、各地で土砂崩れや道路の冠水が発生。
大雨による被害が相次いでいます。
26日午後2時ごろの静岡・伊東市は、徐々に雨脚が強まり、雨どいからは勢いよく水が流れ落ちていました。
午後4時前、千葉・木更津市では雨脚が強まり、水たまりに雨が強く打ち付け、波紋が広がっていました。
元台風30号と秋雨前線の影響で、大気の状態が不安定になり、西日本や東日本の広い範囲で激しい雨が降りました。
静岡・浜松市では正午ごろ、土砂崩れが発生。
落ちてきた石によって車1台のバンパーが破損しましたが、けが人はいないということです。
さらに、九州でも朝から激しい雨に見舞われました。
大分市では午前7時ごろ、強い風が吹き、横殴りの激しい雨が降っていました。
傘をさしていても、あまりの雨の激しさで屋根の下へと避難する人の姿も見られました。
また、走行する車にも激しい雨が打ち付けられ、水しぶきが歩道にまで打ち上がっていました。
午前8時過ぎの福岡市天神では、断続的に降り続く雨の影響で、道路には水たまりができていて、歩道にも広がっていました。
午前10時半ごろの北九州市の道路は、広い範囲で池のように冠水していました。
タクシーが水に浸かりながら走行すると、波となって周囲に流れ出しています。
その背後には、水没して動かなくなってしまったのでしょうか、車を押す人の姿も確認できます。
さらに、長崎県では25日夕方、南島原市の漁港で中尾輝夫さん(79)が死亡しているのが見つかりました。
警察によりますと、家族は「台風接近に備え船の様子を見に行ったのではないか」と話しているということです。
元台風30号と秋雨前線による雨の影響は人気観光地にも。
午前10時半過ぎの神奈川・箱根町付近は雨脚が強く、奥の山々を見ると、もやがかかっていて遠くまで見えない状況になっていました。
神奈川・箱根町には雨でも多くの観光客の姿が。
車も続々と箱根を目指し走っていきます。
しかし、屋外の観光名所に行ってみると、見ごろを迎えたススキが一面を覆い多くの観光客でにぎわうはずの「仙石原すすき草原」は、ひっそりと静まり返り、至る所で水たまりができていました。
唯一発見した観光客は「(雨は)最悪ですよね。靴も中までびしょびしょです。もう家帰ります」と話しました。
さらに、標高約1000メートルの観光名所・大涌谷では、強い雨と風が吹き荒れ、轟音が響き渡っていました。
飲食店ののぼりは今にも飛んでいってしまいそうです。
さらに、濃い霧に覆われ、いつもの景色を望める状態ではありません。
しかし、それでも写真に収めようとしている人の姿も。
一度傘を畳んで写真を撮ろうとしますが、それでもかなり風にあおられて、写真を撮るのも大変そうです。
訪れた観光客は、この事態に「さっき風強すぎて傘壊れました」「傘がぐるぐる巻きに」「すごいことになっちゃって。せっかく箱根来たのに悲しい」「最悪ですね」「今日来ようって来たのに何も見えない」と話しました。
そして、雨に加えて関東では25日から急激に気温が低下。
午前9時過ぎ、東京・新橋駅前の気温計は18度を指していました。
通勤客も長袖を着ている人が多くいました。
東京都心では25日正午ごろに最高気温27.7度を記録。
しかし、26日の正午ごろはわずか18.3度と、10度近くも気温が下がりました。
しかも、日中は気温がどんどん下がり続け、午後4時ごろには最低気温16.8度を記録。
降り続く雨で体感温度はさらに下がり、気温差による寒さが際立ちました。
午後4時過ぎの横浜市・JR桜木町駅前では、冷たい本降りの雨が降っていて、地面に打ち付けていました。
私の手先が冷たく感じるほどの寒さで、駅に足早に向かっていく人の姿が見られました。
街の人からは「寒くて一回家に(上着を)取りに戻って出た。今季初めて上着を出した」といった声が聞かれました。
