浜田市と江津市で唯一、分娩に対応している国立病院機構「浜田医療センター」が、2027年4月から分娩の受け入れを休止することになりました。
医師を派遣してきた島根大学附属病院で人材の確保が難しくなったということです。
国立病院機構浜田医療センター・北條宣政院長:
当院では分娩を継続するために必要な診療体制を維持確保することが困難になることから、2027年4月から当面の間、分娩の取り扱いを休止することとしました。
これは10月23日、浜田市で開かれた医療機関と行政関係者の非公開の会合で、島根大学附属病院から方針が示され、了承されました。
島大病院はこれまで、県西部の浜田医療センターと益田赤十字病院にあわせて7人の産婦人科医師を派遣してきましたが、退職などで人材の確保が難しくなり、2027年度、派遣する医師を減らさざるを得なくなったということです。
2027年4月以降は、「NICU=新生児集中治療室」などを備え、リスクの高い分娩に対応する益田赤十字病院に優先して医師を派遣し、分娩の受け入れを集約します。
そのうえで、浜田医療センターでは2027年4月以降も、妊婦検診や産前・産後のケアが継続されるということです。
国立病院機構浜田医療センター・北條宣政院長:
分娩の休止は一時的なものと考えており、安心安全な分娩体制を確保できるようになれば、分娩の取り扱いを再開します。
県は分娩の休止について、「働き方改革」が進み、必要な医師の数が増えるなか、島大病院で確保することが難しくなったと背景を説明し、遠方の医療機関を利用する妊婦を対象にした交通費や宿泊費を助成する事業の要件緩和を検討するなど、安心して出産を迎えられるよう支援を強化する考えを示しました。
2025年度、浜田医療センターで受け入れた分娩の件数は約220件。
あわせて人口約7万人の浜田市と江津市に分娩に対応する医療機関がなくなることについて、浜田市の三浦市長は…。
浜田市・三浦市長:
早期に再開されることを願うとともに、県西部の医療体制をしっかり安心したものに維持していくためには、県のほうでのリーダーシップを強く求めたい。
安心して出産できる環境づくりに県が主体となって取り組むよう求めました。
県西部では、大田市立病院が2027年3月以降、分娩の受け入れを休止することにしていて、分娩に対応するのは益田赤十字病院と邑南町の公立邑智病院の2か所だけになります。
