おととし富山市の横断歩道で女性が車にはねられ死亡した事故の裁判で、検察は酒を飲み事故を起こした男に懲役6年を求刑しました。
過失運転致死と酒気帯び運転の罪に問われているのは、富山市の無職・山崎満大被告(45)です。
起訴状などによりますと、山崎被告はおととし3月、酒を飲んだ状態で車を運転し、フロントガラスに雪が積もって、前が見えないまま走行。
一方通行を逆走し、富山市のピアノ講師・井野真寿美さん(当時62)をはね、死亡させたとされています。
山崎被告は起訴内容を認め、当時、芋焼酎の水割りを3杯から5杯、ビールを2杯飲んだ後、運転代行が見当たらず、自分で運転したことが明らかになっていました。
事故を巡り、遺族は「危険運転致死罪」の適用を求め、全国から集めたおよそ6万3000人分の署名を検察に提出しましたが、検察は証拠がなかったなどとして過失運転致死の罪で起訴しました。
23日の裁判では、井野さんの息子と娘が意見陳述し、息子の中田康介さんは「母の無念、私たちの無念を和らげてもらえるよう、被告には最大の量刑を望みます」と述べました。
検察は「酒気帯び運転としても、悪質な部類」として懲役6年を求刑しました。
一方、弁護側は、検知されたアルコール濃度が、基準値をわずかに上回る程度で、車の速度も徐行程度だったなどとして、寛大な判決を求めました。
最後に山崎被告は「自分の身勝手な行動で取り返しのつかないことをした。申し訳ありませんでした」と述べました。
裁判終了後、息子の中田康介さんは。
*亡くなった井野さんの息子 中田康介さん
「悔しいところはあるが、これが最大限できたことなんだと、年数なんだと理解している」
判決は来月27日に言い渡されます。
