プログラミング言語「PHP」で重大な欠陥が見つかり、21日夜から修正に向け、企業や学校でホームページの緊急のメンテナンスが行われています。
■東邦ガスや十六銀行、自治体でも”緊急対応”
22日未明、東邦ガスのホームページを見てみると開けない状態になっています。ジェイアール名古屋タカシマヤ、それに十六銀行などの金融機関まで、数々の企業のホームページが「メンテナンス中」となっています。

街で話を聞くと…。
街の人ら:
「保育園で使っている『コドモン』というアプリが開けなかった」
「ワコールとかお店のホームページが、エラーで開けませんみたいに出ていた」
21日午後10時前には、高市総理大臣がXへの投稿で注意喚起しました。

今回問題となっているPHPとは、ウェブサイトの裏側を動かすためのプログラミング言語。
例えば、ショッピングサイトで「バッグ」と入力し検索すると、PHPがプログラムを実行し検索結果の画面が表示されるという、WEBサイトには不可欠なプログラム。
世界の約7割のWEBやゲーム、ショッピングサイトに使われているといいます。
このプログラムに重大な欠陥が2件見つかったということで、ホームページの緊急メンテナンスが相次いでいます。

これにより、公的機関や企業のホームページが一時停止する事態に。愛知県でも、公式サイトの一部サービスの利用を停止していると公表しているほか、名古屋市など各自治体でも問い合わせフォームの機能が止まっています。
■「時間割もわからない」学校生活にも影響
影響は学校にも…。
名進研小学校の水野裕一事務長:
「(システム会社から)調査をある程度したところで、もう少し時間がかかると。まだめどは立たない」
名古屋市守山区の名進研小学校では、21日夜、システム会社から連絡があり、ホームページと保護者向けのポータルサイトなどが使えない状態になったといいます。

名進研小学校の水野裕一事務長:
「(保護者には)朝早い時間帯にLINEで通知し、メールもその後にお送りした。電話しか直接やりとりできるツールがありませんので」
ポータルサイトでは本来、欠席・早退の連絡のほか、毎週変わるという時間割の確認ができますが、全て使えない状態となり、早朝から電話やメールなどでの対応に追われていました。
欠席連絡など一部のツールは午前中に臨時で復旧させたものの、完全復旧のめどは立たず、今後は電話体制を整えるなどの対応をするとしています。
名進研小学校の水野裕一事務長:
「脆弱性は時々出てくるかと思いますが、今回は規模が大きいというのと、実際の漏えいという問題ではなく、事前にリスクがあるから止めるというのは必要なのかなと思います。事が起きてからでは遅いので」
■「放置すれば情報流出のリスク」慌てずに行動を
愛知県からセキュリティ事業を委託されている会社の担当者は、今回の事態を「緊急性があり、危険度が高い事案」と指摘します。
LRM執行役員の藤居朋之さん:
「(PHPの)脆弱性に対応しないまま放置してしまうと、攻撃を受けて情報が抜き取られるリスクは多分に存在すると考えられると思います。個人情報が流出して、詐欺などに悪用されて、利用者が二次的な被害を受けるみたいな可能性は当然あるかなと思っております」

今回の事案は、私たちの生活にただちに影響するわけではないということで、慌てずに行動することが重要だと呼びかけます。
LRM執行役員の藤居朋之さん:
「PHPを利用しているサイトが全て危険というわけではなく、サービスが停止されているのも、被害を防ぐための自主的な停止が多数見受けられる。まずは慌てないことと、しっかりと情報収集を続けることが、自分たちの情報と安全を守ることにつながるかなと思っております」
22日朝、高市総理は自身のホームページの公開を停止したことを明らかにしました。
木原官房長官は「今のところ関係する被害報告は受けていない」と述べ、PHPを使用したウェブサイトを運営する事業者に対して、速やかに修正プログラムを適用するよう呼びかけています。

