21日に記録的な大雨に見舞われた秋田県内では、由利本荘市を流れる子吉川で氾濫が発生し、一時レベル5氾濫特別警報が発表されました。22日朝、川の近くで倒れている男性が見つかり、病院に搬送されましたが死亡が確認されました。県や警察が、雨や川の氾濫との関連を調べています。
伊藤晴子記者(21日午後10時ごろ):
「子吉川との合流地点に近い鮎川橋に来ています。信号付近では冠水が確認されていて、国道は通行止めとなっています」
24時間に降った雨の量は、由利本荘市矢島で137ミリ、由利本荘市笹子で130ミリ、仙北市田沢湖で119ミリなど、県内6地点で10月の観測史上最大となりました。
この雨で、由利本荘市を流れる子吉川は森子地区で氾濫し、一時レベル5氾濫特別警報が発表されました。県内で氾濫特別警報が発表されたのは初めてです。
本荘地域・由利地域の448世帯1204人には一時、緊急安全確保が出されました。
気象庁の担当者(21日夜の記者会見):
「多いところで24時間で120ミリを超えるような雨になっている。120という数字だけを見ると大したことないと捉えがちだが、この地域においては10月の記録を更新するような雨になっている」
気象庁の担当者は、子吉川の上流に当たる地域で21日午後7時半までの24時間に、レーダーの解析で約250ミリの雨が降ったとしています。
レベル5氾濫特別警報や由利本荘市内に出されていた緊急安全確保は、22日朝までに解除されました。
吉方桃花アナウンサー:
「氾濫から一夜明けた由利本荘市の子吉川です。堤防を越えた先を見てみると、雨の影響か、もともと田畑だった場所が茶色く濁った水に漬かっています」
子吉川の氾濫が発生した森子地区では22日朝、秋田河川国道事務所の職員が、冠水した田畑からポンプで水をくみ出す作業を進めていました。
森子地区は、2024年に子吉川が氾濫した際に浸水被害を受けています。
住民の男性:
「また来たなと思った。ずっと眠れなかった」
住民の女性:
「結構降っていた。きのうの日中もずっと降っていて、大丈夫かなと思っていたが、実際に国道に出てみたらすごく水がいっぱいだった」
住民の女性:
「こんなのは初めて見た。夜明けまで心配で起きていた。田畑も心配だった」
県や市が農作物の被害状況を調査しています。仙北市では、養殖魚が流出する被害が確認されています。
一方、子吉川と支流の合流地点近くにかかる芋川橋付近では、22日午前8時ごろ、80代の男性が心肺停止の状態で倒れているのが見つかりました。
男性は市内の病院に搬送されましたが、その後、亡くなりました。男性に外傷はなく、衣服がぬれていたということです。
県や警察が、男性の身元や川の氾濫との関連を調べています。
