20日、「イット!」取材班が向かったのは、埼玉・川口市にあるスーパー。
今、家計の味方として人気なのが、カット野菜です。
食卓に欠かせない白菜やキャベツなど、葉物野菜の価格が高騰する中、川口市の「新鮮市場 東本郷店」では、割安感のあるカット野菜の売り上げが急増しているといいます。
買い物客:
なかなか手が出せません。袋詰めの(カット野菜で)お手頃のやつを(使う)。
しかし、“物価の優等生”とも呼ばれるカット野菜にも、ついに値上げの波が押し寄せました。
カット野菜を製造・販売するサラダクラブは、19日からカットレタスなどの一部商品について、約40%の値上げに踏み切りました。
カット野菜は契約農家から直接野菜を仕入れるため、年間を通して一定の価格で販売していました。
しかし、長雨などの天候不順の影響でレタスの産地で供給が不足し、今回、値上げをせざるを得なくなったといいます。
カットレタスは販売当初からずっと108円を維持してきましたが、コスト上昇などを理由に2025年3月、118円に上昇。
さらに、19日の値上げで165円ほどになる見通しです。
買い物客からは「えーそんなー!大ショック!何も買えなくなっちゃう。何作っていいか分からないですもん」という声が聞かれました。
レタスの価格などが安定した場合には、元の価格に戻す予定だといいます。
カット野菜の値上がりは、飲食店にも影響を及ぼしていました。
東京・世田谷区にある食堂「根室食堂 尾山台店」の厨房でお昼時に作っていたのは人気のランチ、北海道の鶏のから揚げ、ザンギ定食です。
この店では揚げ物の付け合わせとして使用している千切りキャベツがカット野菜。
以前は生野菜を使っていましたが、価格が上がったため、泣く泣く変更したといいます。
根室食堂 尾山台店・平山徳治店長:
葉物野菜を諦めて、(カット野菜の)キャベツの千切りにたどりついた。
カット野菜の価格がこれ以上上がった場合には、付け合わせを冷凍野菜の煮物に替えることも検討しているといいます。
根室食堂 尾山台店・平山徳治店長:
(カット野菜が)1袋およそ150円ぐらいで収まっているが、値段が上がってくるのではと心配。
千葉・富里市にある農家では、葉物野菜に深刻な被害が出ていました。
チンゲンサイが被害にあった農家・芹川春雄さん:
割れてるじゃないですか?土が…。カンカンですもん、これ。
ひび割れたチンゲンサイの畑。
こちらの農家は9月の台風で農業用ハウスが浸水、チンゲンサイの種が流され、畑も水浸しとなり収穫ができなくなりました。
出荷量が約2割減ったといいます。
口の中に入れた途端、とろけるような肉のやわらかさを感じられる黒毛和牛のしゃぶしゃぶ。
東京・江東区にあるしゃぶしゃぶすき焼き専門店「しゃぶしゃぶすきやき花水木」からは、鍋に使う白菜の異常な値上がりに悲鳴の声が上がっていました。
しゃぶしゃぶすきやき花水木・坂牧弘道店長:
A5ランクの野菜ではないかと冗談で言っていたら、なかなか(価格が)下がらない状況。どこまで(高騰が)続くのか心配。値段上がっても、しばらくは耐えていこうかな。
この店の白菜の仕入れ価格は、1玉約1600円。
例年の4倍にまで上昇しているといいます。
こうした中、20日午後、農林水産省が野菜の平均小売価格を発表。
レタスは平年の約2倍。
キャベツが9割高、白菜は8割高と、葉物野菜の高騰が続いています。
