17日に開幕した全日本バレーボール高等学校選手権大会(春の高校バレー)山形県代表決定戦。2026年6月の県高校総体で2位に入り、第2シードとして大会へ臨む山形学院高校女子バレーボール部。先発の平均身長は約165センチと小柄ながら、縦横無尽に動き回る高速・立体コンビバレーを磨き上げてきた。学年の垣根を越えて一体となったチームが、目標に掲げる“オレンジコート”を目指す。
高速・立体バレーで躍進
山形学院女子バレーボール部は、1978年から3年連続で当時の全国高校総体(インターハイ)予選を制した実績を持つ。
かつての強豪校が今、再びめざましい躍進を遂げている。
2026年6月の県高校総体で準優勝を果たし、東北大会にも出場して着実に経験を重ねてきた。

就任3年目を迎えた佐藤潤監督は、「目指すバレーボールの形が明確になってきた」と手応えを語り、「県高校総体以降、自分たちのやりたいバレーが確立されつつあるという意味で楽しみな時期。深みは増してきたと思う」とチームの成長に自信をのぞかせる。

山形学院の最大の特長は、スピード感あふれる高速・立体コンビバレー。
先発選手の平均身長は約165センチと決して高くはないが、高さを補う武器として、素早い連係による攻撃の切れ味を徹底的に鍛え上げてきた。
佐藤監督は「小さいからこそ強みを出すという部分で、速くて縦横無尽に動き回ってバレーボールする部分に1つの形を見出している」と説明した。

多彩なトスと決定力光るチーム
戦術の中核を担うのは、チームの司令塔を務める2年生でセッターの鈴木郁選手。
幅9メートルのコート全体を幅広く動き回り、多彩な選択肢から的確なトスを供給する技術を持つ。
鈴木選手は「コート全体を見ながら判断して一つ一つのことを丁寧に練習に取り組んでいる。前年はトスに集中してしまってレシーブが全然上がらなかったので、現在はトスもレシーブも安定したプレーができるようにした」と意気込みを明かした。

鈴木選手のトスを得点に結びつけるのが、オポジットを務める3年生の島貫光莉(ひかり)選手。
佐藤監督から“不動のライトスパイカー”と評される島貫選手は、優れたバレーセンスを誇る。
相手ブロッカーの手を弾き飛ばすブロックアウトをねらう技術も大きな武器となっている。

島貫選手は「自分が人一倍決めてコートを盛り上げることを意識している。得意なブロックアウトや、コートの中を見て落とすといったプレーで貢献できるように頑張りたい」と力を込めた。
主将が築く全員の結束
山形学院の実戦の主軸を担うのは、先発6人中5人を占める2年生以下のメンバー。

そんな中、献身的な姿勢で仲間を支える3年生の主将・星心奈(ここな)選手の姿があった。
星選手は1年生の時には先発として活躍したものの、現在は控え選手としてコートの外側からチームを支える役割を担う。
星選手は「スタメンから外れ悔しさはあった。でも鈴木郁選手が山形学院のコンビバレーには必要なので、鈴木選手に外からアドバイスをしたり、コートの外からしか気づけないこともあるので、気づいた点をチーム全体にアドバイスしたりしている」と胸中を語った。

星選手が重視するのは、主将として引っ張るだけでなく、学年の壁を取り払って率直に意見を交わせる関係性の構築。
日々の練習風景でも、選手同士が対話を重ねながら笑顔でボールを追う場面が多く見られる。
星選手は「練習試合をした時に学年関係なくアドバイスしたり、コートの中でプレー中にもすぐ改善点を言い合える関係だと思う。スタメンもそれ以外も、全員がコートに立っているような気持ちで、全員でプレーできている」と確信を口にした。

山形県代表決定戦において第2シードまで駆け上がった山形学院。
見据える終着点は、全国大会の会場である東京体育館のオレンジコート。

星選手は「自分たちの速いバレーをずっと出し続けて、チームカラーと同じ全国のオレンジコートに立ちたい」と決意を語った。
山形学院は17日の初戦で山形北高に勝ち、準々決勝で惺山と対戦する。
(さくらんぼテレビ)
