マイページ
「何歳まで生きるかわからない」悩む“年金受給”のタイミング 60歳なら減額、75歳なら月額27万円超も 専門家が明かした“逆転年齢”に注目 “額”だけでは見えない本当の価値と受給世代のリアルを調査|FNNプライムオンライン

「何歳まで生きるかわからない」悩む“年金受給”のタイミング 60歳なら減額、75歳なら月額27万円超も 専門家が明かした“逆転年齢”に注目 “額”だけでは見えない本当の価値と受給世代のリアルを調査

Google ニュース プリファードソース

老後の暮らしを支える年金。多くの人が「65歳になってからもらうもの」というイメージを持っているかと思いますが…

実は、60歳から75歳までの間で、受け取り始める時期を「自由に選べる」ってご存知でしたか?

しかも、その選択によって月々の受給額が大きく変わるといいます。

早くもらうか、それとも待つか。寿命という最大の不確定要素が絡む、まさに「人生最後のギャンブル」とも言えるこの決断。

関西テレビ・秦令欧奈アナウンサーが年金事情について調査しました。

■年金のシステムとは “65歳”が基準

現在の年金のシステムとはどういうものなのでしょうか。

65歳を基準に、1年早めるごとに4.8%の「減額」となります。

逆に1年遅らせるごとに8.4%の「増額」に。

たとえば65歳時点で月15万円もらえる人が、60歳で受け取り始めると月11万4000円に、75歳まで待つと月27万6000円にまで跳ね上がります。

その差は、なんと16万2000円になるということです。

■「何歳まで生きれるか分からない」「(早くお金があると)使っちゃう」

まずは、“まだ年金を受け取っていない”現役世代のもとに、『年金を何歳で受け取る予定なのか』秦アナがインタビュー。

すると回答は見事にバラけました。

【60歳からの受給を希望する男性】「金額が少なくなるのは分かってるんやけども、何歳まで生きれるか分からへんからね」

【70歳からの受給を希望する女性】「(早くお金があると)使っちゃうと思うんで」

なかには、当初65歳からと考えていたのに、親の介護や仕事のしんどさから「63歳に前倒しも…」と計画変更を検討中の女性も。

さらに、「賭け要素ありますよ。めっちゃありますよ。長生きするかな、しないかなと思って。しなかったら早くもらった方がいいじゃないですか」と続けます。

その潔さと覚悟に、秦アナもただうなずくしかありません。

現役世代25人に調査した結果、「65歳」と答えた人が12人と最多。しかし2番目以降は意見が割れ、「正解」を一概には言いにくいことがよくわかりました。

■専門家が教える、損得の「クロスポイント」

一体、何歳から受け取るのが正解なのでしょうか?

年金の仕組みに詳しいファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏に話を聞くと、核心を突く一言が返ってきました。

【風呂内亜矢氏】「寿命が分からないので、損得は出せないんですよ」

ただし、「現実的に考えるなら」という前置きのうえで、風呂内氏は指標を提示します。

60歳から受け取り始めた場合と65歳から受け取り始めた場合、受給総額が「逆転(クロス)」するのは、おおよそ81歳頃。70歳開始と75歳開始を比べると、逆転するのは87歳頃になるそうです。

秦アナの「受け取る年齢を決めるときに、何か考えておくべきポイントみたいなのはありますか?」という質問に対しては、

【風呂内亜矢氏】「どのぐらいまで自分が生きそうか、みたいなところを想像しながらっていうのも、1つ検討材料になるでしょう」

と解説します。

■すでに受け取っている人のリアル 「額だけで見るべきではない」

続いて、実際に年金を受け取っている世代にも話を聞きました。

65歳と66歳から受け取り始めたというご夫婦は、合わせて月30万円ほど。

【秦令欧奈アナ】「65歳のとき15万円だとしたら、75歳からなら27.6万円!」

【妻(65)】「でも、(65歳から)10年あるんですよ。今おかしいと思いません? 歳いってからたくさんもらっても、どこも行動もできへんのに。おかしいよね、この世の中」

【秦令欧奈アナ】「単純に額だけで見るべきではない?」

【妻(65)】「ない。行動できるのは65~70歳やのに、その間は少なくて、75歳になって多くなったって仕方ない」

これには、秦アナも「すごく納得するご意見」と頷きます。

■81歳、いまも現役 「楽しいですよ」

門真市のシルバー人材センターで出会ったのは、21年間にわたって年金を受け取り続け、いまも元気に働く81歳の細江さんです。

60歳から受け取り始めたという細江さんは「(受け取るのが)遅いほど金額がいいよって言われたけど、5年って長いですよ。歳いってからは。もし何かがあったら受け取れないでしょ?」と話します。

続けて、「いま、81歳まで生きていますが」と笑いながら話す細江さん。

秦アナの「となると、もうちょっと遅くてもよかった?」という質問に対しては、

【細江さん(81)】「それは思わないです。自分でそういうふうに決めたし。それでいいと思う」

一度決断したら、後悔しない。その潔さは、なんとも清々しいです。

最後に、81歳まで働き続ける理由を尋ねると、「もともと、人と接するの好き。いま楽しいですよ」と笑顔で答えてくれました。

■現役世代と受給世代 “2歳”のギャップ

現役世代が「受け取りたい」と考えている年齢の平均は「65歳10カ月」。

一方、実際に受け取り始めた方の年齢平均は「63歳10カ月」でした。

年金の受け取り時期は、金額だけでなく、自分の体力・健康状態・ライフスタイルをトータルで考えることが大切。

「いくらもらえるか」の前に、「いつ・どう使いたいか」を問い直すことが、一番の近道かもしれません。

(関西テレビ「newsランナー」2026年10月16日放送)

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。

関西テレビの他の記事
「ものの始まりなんでも堺」大阪・堺市が誇る線香文化 1657年創業の超老舗線香メーカーの歴史を兵動大樹が調査 最高級の香木は1キロ約1億円! 若者向け線香にゴルゴ13コラボ線香も【兵動大樹今昔さんぽ】
「ものの始まりなんでも堺」大阪・堺市が誇る線香文化 1657年創業の超老舗線香メーカーの歴史を兵動大樹が調査 最高級の香木は1キロ約1億円! 若者向け線香にゴルゴ13コラボ線香も【兵動大樹今昔さんぽ】
エンタメ
大阪・天王寺に“もう一つの清水寺”があった! 京都そっくりの舞台と“大阪唯一”の天然の滝に兵動さんも驚き【兵動大樹今昔さんぽ】
大阪・天王寺に“もう一つの清水寺”があった! 京都そっくりの舞台と“大阪唯一”の天然の滝に兵動さんも驚き【兵動大樹今昔さんぽ】
エンタメ
“過去最多”急増する「デイサービス」事業者の倒産 高齢者は増えるのに一体なぜ? 背景には介護事業特有の収益構造 利用者獲得のため美容“特化”レクリエーションの事業者も
“過去最多”急増する「デイサービス」事業者の倒産 高齢者は増えるのに一体なぜ? 背景には介護事業特有の収益構造 利用者獲得のため美容“特化”レクリエーションの事業者も
ライフ
【異常事態】印旛沼堤防決壊で“地球上最悪の侵略植物”ナガエツルノゲイトウが水田に侵食 水害被害の千葉農家「とどめを刺される思い」 さらに都内でも増殖中…
【異常事態】印旛沼堤防決壊で“地球上最悪の侵略植物”ナガエツルノゲイトウが水田に侵食 水害被害の千葉農家「とどめを刺される思い」 さらに都内でも増殖中…
社会
一覧ページへ
×